知っておきたい女性ファッション誌の基本知識【種類・コンセプト】

みなさんは女性ファッション誌についてどれくらい知っていますか?

「自分磨き」というと、いかにもという感じがしますが、女性が自分の理想とする姿を見つける最も身近な存在の1つが女性ファッション誌。
それゆえ、多くの女性にとってファッション誌は注目度の高いものです。

女性ファッション誌はコンセプト、種類、系統がとても細かく分かれているのが特徴です。

ここでは女性誌について理解するために知っておきたい4つのポイントを研究してみましょう。

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女性ファッション誌の代表格「赤文字系雑誌」ってなに?

女性ファッション誌にはたくさんの種類があります。
それは年齢別やジャンル別などの分類され、系統やコンセプトが分かれています。

そんな女性ファッション誌を系統で分けるときに使われる用語が「赤文字系雑誌」です。

赤文字系雑誌とは「女子大生やOLなど20代前半の女性をターゲットとしたファッション雑誌」を指します。

具体的な雑誌としては「JJ」、「CanCam」、「Ray」、「ViVi」などです。
これらの雑誌はどれもタイトルに赤やピンクなど赤系の文字が使われており、そこから「赤文字」という名称が使われました。

雑誌の中で取り上げられるジャンルはどの雑誌も「コンサバ」と呼ばれる、清楚でキレイめな服装です。
ちなみに「コンサバ」は英語の「conservative(コンサバティブ)」の略で「控えめな、保守的な」という意味があります。

コンサバ系

日本カルチャーの1つでもる「青文字系雑誌」とは?

赤文字系雑誌の対義語といっていいかはわかりませんが、ファッション的に対極に位置するのが「青文字系雑誌」です。

赤文字系雑誌と同じように、青文字系雑誌もタイトルに青系の文字色が使われていたことに由来する…と言いたいところですが違います。

青文字系雑誌の由来は赤文字系雑誌と区別するために、便宜的に命名されたと言われています。

「青文字系」を命名したのは、アソビシステムというモデル・芸能事務所の代表である中川悠介という人物。
彼はきゃりーぱみゅぱみゅの生みの親とも呼ばれています。彼女はいまや原宿系ファッションを世界に発信する中心的な存在ですね。

青文字系雑誌のファッションの特徴は個性を強く意識して、男性ウケを狙うことをしません。
これがいわゆる「原宿系」のファッションです。

きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーぱみゅぱみゅ
出典:Fashionsnap.com

”青文字系”と命名した中川悠介さんの会社に所属するモデルということも大いにうなずけます。

青文字系雑誌には「Zipper(祥伝社)」「mini(宝島社)」「KERA(ジャックメディア)」「Soup.(ジャックメディア)」「mer(学研)」などがあります。

青文字系の服装はゴスロリやビジュアル系をも含み、個性が強く、異性の目を気にしないという特徴があります。

ただし、時を経るにつれて青文字系ジャンルにも多様性が生まれています。
そのため、上記であげた雑誌「KERA」と「mer(メル)」は取り上げられる服装の系統はだいぶ異なります。

「mer」は古着をフェミニンに着こなすファッションがメインで、個性は強めですが、男性ウケも狙っています。

ですから、青文字系というジャンルで雑誌を1つにまとめるのではなく、赤文字系雑誌と区別をするために使うほうが正しいと言えるでしょう。

意外と知られていない「ananとnon-noがライバルだった過去」

女性誌の中でも異彩を放っているのがananです。

ananは今ではライフスタイル誌・総合誌のような立ち位置ですが、創刊号からしばらくはファッション誌として売りだされていました。

an・anの歴史と由来を徹底解剖!でも取り上げていますが、じつはananとnon-noは競合関係にありました。

non-noはananよりもポピュラーな系統のファッションを扱い、誌面で紹介されている洋服のブランド名や特徴、価格などを掲載し、アイテムのカタログ的要素を持たせることで多くの読者の支持を得ました。

この誌面づくりによって、non-noはあっという間にananの発行部数を超えてしまいます。

そこで、ananはnon-noとの競合を避けるため、それまでの月2回の発行サイクルを週刊に変えたのです。

そこから、日本初のウィークリーファッション誌として再出発したananは大きく売り上げを伸ばし、non-noとの住み分けがされるようになるのです。

現在はまったく系統やコンセプトがちがう雑誌であっても、歴史をたどるとライバル誌だったというケースは意外ですね。

「装苑」は異端ながら、女性ファッション業界を支える存在

女性ファッション誌というと、カタログ的な要素が強い印象ですよね。
モデルが最新コーディネートに身を包み、洋服のブランドやSHOPを掲載する。

それがいわゆる女性ファッション誌です。

そんなカタログ的な女性ファッション誌とは一線を画すのが「装苑(そうえん)」です。

装苑はもともと、洋裁の専門誌として出発しました。つまり、自分たちで洋服を作るための雑誌だったわけです。

1936年の創刊当時の日本では海外の雑誌をお手本に女性がおしゃれを楽しんでいましたが、そんななか装苑は独自のテーマを掲げて新しいファッションを提唱していました。

装苑創刊号

装苑創刊号の表紙
出典:FASHION PRESS

そうした創刊当初からの流れは現在も変わっていません。
内容はカタログ的な要素を取り入れつつも、トレンドを生み出すアーティストを紹介したり、海外のファッションコンテストについて紹介しています。

「装苑賞」は日本を代表するファッション賞

装苑を語る上ではずせないのが、1956年に新人デザイナーの発掘を目的としてスタートした「装苑賞」というコンテストです。

プロでない服飾デザイナーであれば、誰もが応募できるファッションコンテスト。
デザイン画の審査からはじまり、最終選考では実物作品を雑誌に掲載され、その中から「装苑賞」が決まります。

この装苑賞は高田賢三、山本寛斎、コシノジュンコ、山本耀司など日本を代表するデザイナーを輩出しています。

女性ファッション誌の流行をダイレクトに反映する種類の雑誌ではありませんが、あたらしい波を生み出すのはいつも装苑といっても過言ではないでしょう。

以上、ごく簡単ながら女性ファッション誌の研究をまとめてみました。
今日からあなたも女性ファッション誌に強くなれる!はず。

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