返品了解

返品了解」とは、出版社が書店からの返品を承諾することを指します。
実務上は「返品了解をもらう」などと使います。

本の流通は委託販売制度で成り立っているので、基本的に書店は本を自由に返品することができます。

ただし例外があって、一部の本は返品ができません。

たとえば買切(書店側が買い取って販売する本)や、返品期限の過ぎた雑誌などについては書店は勝手に返品することはできません。

いわゆる書タレと呼ばれるもので、こうした本が発生すると書店はその本を在庫として抱えなければいけないのです。

そこで、こうした返品ができなくなった本の返品許可をもらうために、書店が出版社から返品了解を得る必要が出てきます。

返品了解を取る方法は基本的にFAXと電話です。
書店が出版社に「△△の本を返品したいので、了解をいただきたいのですが…」というニュアンスで連絡をします。

そして出版社側は「わかりました。では〇〇(担当の名前)了解で返品に出してください」と答えます。

その後、出版社の了解をもらった書店は「〇〇様了解済み」という形式をもって返品了解が完了します。

返品了解をもらったら書店はその旨を何らかの用紙に記入するなどして取次へ返品にまわします。
返品了解がきちんと取次に伝わらないと、取次は「返品不可の本を書店が返品してきた」と見なします。
そうすると返品したはずの本が逆走品として書店に戻ってきてしまうので注意が必要です。

返品は了解が得られるケースがほとんどですが、中には了解が得られない場合もあります。
その場合は上記で述べた書タレとなって、書店の在庫にするほかなくなります。

こうしたことがなくなるように、書店員は返品期日をきちんと把握して書タレをなくす必要があります。