おすすめできない6冊の本(ビジネス書編)

仕事納めとなり、今年は終了です。
とはいいながらも、書店は関係なく営業しています。あまり浮かれていると怒られそうなので控えめにします。

もう1年を振り返る年になってしまいました。今年読んだ本はありがたい事に面白い作品が多かった気がします。
しかし、人生はそんなに甘くありません。読んだ中には「買って損した」と思う本が出てくるものです。

今回は2014年の今年、読んで損したと感じた6冊の本を紹介したいと思います。




同じ著者でこんなにも文体が変わるだなんて…

損した本1冊目は『獄中記』(佐藤優著・岩波現代文庫)です。

佐藤優さんの本で初めて読んだのが『人に強くなる極意』(青春新書)でした。
説得力もあるし、書いていることもタメになったので、『人に強くなる極意』をキッカケにして他の佐藤優作品を読んでみようと思い立ちました。

そして2冊目に読んだのが『獄中記』でした。
昔から佐藤優さんの眼力と柔らかそうなほっぺたが気にはなっていたのですが、内容がストイックすぎてとても理解できませんでした。
何より、『人に強くなる極意』が非常にやさしく書かれていたので、その反動で余計に読むのがシンドく感じてしまったのかもしれません。
文体も内容も言い回しもすべてが難しく、正直なところ、わたしには読んで得るものが何もありませんでした。

いろんなところでもてはやされていた本

2冊目の損した本は『信念の魔術』(C.M.ブリストル著・ダイヤモンド社)です。

内容は「信念で人生は思い通りになる」というものです。
一時期、自己啓発書を読みあさっていたのですが、予想以上にスピリチュアルで引いてしまいました。
「テレパシー」とかの言葉が平気で出てきます。好きな人は好きな本、という感じでしょうか。

考え方だけで自己実現なんか起こせない

3冊目の損した本は『自分が変わるための15の成長戦略』(ジョン.C.マクスウェル・三笠書房)です。

2冊目で紹介した『信念の魔術』と一緒に買った本です。
この頃はよほど何かに危機意識を持っていたんだと思います。
でも、精神論や「モノの考え方を変えよう!系」の自己啓発書で自分を変えることなんてできないんだ、ということを教えてもらえた本です。
もともとの意識が高い人じゃないと、こうした本で変わることができません。わたしは「にわか自己実現願望」しかなかったので、効果がありませんでした。

Webサイトからの収入でご飯を食べるということ

4冊目は『ブログ飯』(染谷昌利・インプレスジャパン)です。

ブログを書いて、そこから収入を得るためのどうすればいいの?について書かれた本です。
自分の運営するサイトにも生かせるノウハウがあるのではないか、と期待して買ったのですが、なに1つとして残りませんでした。
エッセイ臭が強く、文体も好きになれませんでした。いい事を書いてはいるんだけど、なぜか身にならない。不思議な感覚でした。

道は開けなかった

5冊目は『道は開ける』(D.カーネギー・創元社)です。

自己啓発書の世界では知らない人はいないほどの名著です。
どの本屋さんにも、ほぼ置いてある本でもあります。ですから世間的な評価が間違いなく高いです。
それでもわたしが損したと思うのは『人を動かす』で十分に事足りた、という理由からでした。

『人を動かす』を読んですごく勉強になったので、当然同じ著者の本は読みたくなるわけです。
『人を動かす』は対人関係における、振る舞いや所作、考え方について詳しくに書かれています。
それに対して『道は開ける』は「悩み」を解決するための本です。エピソードが冗長で、あまり印象に残りませんでした。
カーネギーは『人を動かす』だけ読めば十分、ということを学びました。

期待値が高すぎた…わけでもないと思う

6冊目は『「好き嫌い」と経営』(楠木建・東洋経済新報社)です。

この作品は柳井正、大前研一、原田泳幸、新浪剛史、藤田晋など日本を代表する経営者の「好き嫌い」をインタビューするという本です。
日常の「好き嫌い」が経営にどう関係しているのか?という切り口は非常に興味深いテーマです。

しかし、わたしはダメでした。
この本は「対話形式」で書かれています。わたしは前から「対話形式」の本は読む気が起きないタイプの人間でしたので、この本で再確認させていただきました。
普段は表に出てこない有名経営者の「好き嫌い」の話は面白いのですが、それを経営の話に昇華できているかといえば、疑問符がつきます。
『ストーリーとしての競争戦略』の著者の作品だっただけに、期待値が高すぎたのかもしれません。

まとめ

面白い本を買うための情報収集も必要ですが、それよりも買って失敗しない本についての情報も重要かなと思います。

とはいえ、本選びは失敗も含めて楽しいひとときなのかなとも思います。
失敗が次の良書に向かわせてくれる。
いい感じで締めの言葉が出てきましたので、今日はこのへんで。