継続率70%!ネットの雑誌定期購読が生む返品率の劇的な少なさ

みなさんは普段、雑誌を読んでいますか?
本屋で気になった雑誌を買う人は多いかもしれませんが、雑誌を定期購読している人は少数派ではないでしょうか。

自分が読みたい気分の雑誌を本屋で買いたいという人も多いですし、なにより雑誌なんて読まないという人も少なくありません。

しかし、出版社としては雑誌の定期購読を増やしたいのが本音。
なぜなら、大きな利益の源泉になっているからです。
出版業界を支えていくために必要な、定期購読者を増やす秘策とは?




出版社と書店にとっての大敵は「返品」

どんな商品であっても、売れなければ利益になりません。
それどころか、せっかく店頭に並べても売れずに返品(あるいは不良在庫)になってしまえば、輸送コストや管理コストによって利益を圧迫してしまいます。

つまり、仕入れた以上はすべて売り切るのがベストなのは言うまでもありません。

出版社や書店にとっても、返品は大きな課題となっています。
ただでさえ雑誌が売れない時代ですから、仕入れた分は少なくとも消化させなければいけません。

しかしながら、出版科学研究所の調べによれば雑誌の売り上げは1997年をピークに、以降16年連続のマイナスとなっています。

インターネットなどの外部要因を売り上げ低下の理由にするのは簡単です。
しかし、問題はそれだけではありません。

出版業界全体が雑誌の売り上げ対策を講じてこなかったことも、大きな要因といえるでしょう。

雑誌の返品をゼロにするには「定期購読者」の獲得がベスト

雑誌の返品を減らすには、言うまでもなく「購入者」を増やす必要があります。
そのためには、仕入れたら絶対に買ってくれるお客さんを掴まないといけません。

そこで注目されるのが、書店で申し込みができる「雑誌の定期購読」です。

自分の好きな月刊誌や週刊誌、あるいは季刊誌を申し込めば、店頭で取り置きをしてくれるサービスです。

お客さんが定期購読をしてくれると返品が減るのはもちろんですが、もう1つメリットがあります。
それは「ついで買い」を誘うというものです。

よほど頑強な意志力がある人でない限り、本屋に足を運んだついでに他の書籍や雑誌にも手が伸びます。
定期購読に付随して発生する売り上げも見逃せないのです。

ただし、購読継続率は10%程度と低い

雑誌の定期購読は確かに旨みのある商売ですが、実際に継続する人は10%ほどと低いのが実状です。

つまり、せっかく申し込みをしてもスグに購読をやめてしまうわけです。
これは推測の域を出ませんが、おそらく「定期購読したことを忘れた」「本屋に通うのが面倒」といった理由が大半を占めているでしょう。

ということは、こうした原因を排除できれば定期購読は受け入れられるはずです。

それを可能にするのが富士山マガジンサービスなどの「インターネットによる定期購読」です。

「雑誌の定期購読のeコマースサイトを運営している。ファッション、ビジネス、スポーツ、医療、趣味など多種多様な、書店の店頭では見つけにくいニッチな分野も含めて、1万誌以上の雑誌とデジタル誌2700誌以上を取り扱っている。読者には当社から発売日に合わせて発送するほか、法人に対しては、通販会社のアスクルと一部の書店で定期購読の受付をしている。日本で雑誌を発行しているほぼ全ての約1200社を網羅し、定期購読者は70%以上が継続している。店頭での購入だと、購読継続率は10%ほどとされているので、出版社の経営安定化に寄与している」(雑誌の定期購読サイト、返本ゼロに寄与

富士山マガジンサービスが提供している定期購読が優れているのは、その購読継続率です。
つまり、お客さんがどれだけ継続して雑誌を買ってくれるかというもの。

記事によれば定期購読者は70%以上が継続しているとのこと。
出版社としては返品が減りますから、経営安定化に寄与していることは間違いありません。

さきほどの記事によれば、日本での定期購読率は10%ほど。米国では80%と高いので世界的に見ても低水準と言われています。

インターネットによる定期購読は基本的に本屋を通さないので、本屋の利益には加味されません。
しかし、雑誌業界全体のことを考えると定期購読を増やすための施策をさらに強化する必要があるでしょう。