出版社がAmazonへの出荷を停止!そのワケとは?

皆さんはふだん、Amazonをどれくらい使っていますか?
Amazonには学生向けサービス「Amazon Student」というものがあるのですが、実はこれが再販制度に違反しているのではないかと問題になっています。

新文化によれば、5月9日、Amazonに本を出している出版社3社(水声社、晩成書房、緑風出版)が合計1600点の商品の出荷を停止すると発表しました(期間は5月7日〜9日より半年間)。

つまり、半年間はこの出版3社の本はAmazonで買うことができません。

どうしてこれらの出版社は出荷を停止しなければならなかったのでしょうか。

それを理解するためにまず「Amazon Student」とはいったいどんなサービスなのかについて紹介します。
それをふまえたうえで、出版社がAmazonへの出荷を停止をすると発表した理由についてもわかりやすく説明したいと思います。




「Amazon Student」ってどんなサービスなの?

まずはじめに、「Amazon Student」というサービスについてです。

このサービスは2012年からAmazon.comが提供している学生向けのポイントサービスです。
大学や短期大学、専門学校に通う学生がAmazonで対象の本を買うと10%のAmazonポイントが付与されます。

つまり、対象の本を買えば買った金額の10%がポイントになって戻ってきます。
次回買い物をするときに貯まったAmazonポイントを使えば、安く本を買うこともできます。

このサービスに登録するには、大学などで使われている「ac.jp」のメールアドレスが必要です。
メールアドレスがない場合は、学生証の画像をAmazonに送る必要があります。

なぜ出荷を停止しなけらばならないの?

ごく簡単ではありますが、「Amazon Student」について説明したところで、次に出版社が出荷を停止した理由について解説します。

まず、結論をわかりやすくいうと「これ以上、アマゾンにお客さんが流れたら書店がつぶれちゃうよ…」ということです。

これは、どういうことか。

「え、別にアマゾンで本が売れても、書店で売れても出版社としては同じじゃないの?」

という疑問がここで浮かぶ人もいるかと思います。

なんで出版社はアマゾンでの販売機会を失ってまでして、出荷を停止させたのか。

理由を順番に考えてみましょう。

  • 1.アマゾンに好き勝手やられたら書店がつぶれまくる
  • 2.書店の数が激減
  • 3.極端な話、書店が全滅したらアマゾンだけが本の販売を独占することに
  • 4.アマゾンの天下は出版社は死活問題。出版物の多様性がなくなる
  • 5.例えば、Amazonを批判するような本)は販売できなくなる
  • 6.究極的には表現の自由、発言の自由が奪われる

このような理由から、最初に取り上げた出版3社は出荷停止に踏み切りました。

Amazonの規模から言えば、これだけの出荷停止は痛くもかゆくもないかもしれません。
でも、書店の重要性と出版の多様性を守ろうと必死で戦っている出版社があることをは絶対に知っておくべきことではないでしょうか。