ARがついに書店のPOPに!さわや書店で導入された書店用ARアプリの正体

AIだけでなく、最近はARという言葉を耳にすることが増えました。

AR(拡張現実)とは、コンピュータによって現実の世界に実際の景色や感覚などを持ち込む技術のことです。

このARが盛岡の有名書店「さわや書店」の店頭POPに導入されました。

書店用ARアプリの名称は「POPSTAR(ポップスター)」。「ORIORI(オリオリ) produced byさわや書店」にて全国で初めて導入されました。

同アプリは、AR技術を使い、書店の店内でスマホなどの端末をかざすと、店員が本の内容などを紹介する手書ききPOPが画面に浮かび上がるというもの。店内に設置された発信機が端末を認識し、端末のカメラ画面に上乗せする形でデジタルデータ化されたPOPが表示される。表示されたPOPをタッチすると、書籍の著者や出版年月日、読者の感想などの詳しい情報が表示される(盛岡経済新聞

店内にあるPOPを、スマホやタブレット端末に表示させ、それを実際の店頭と重ね合わせる仕組みです。

これによって、店内にあるPOPを網羅的に画面で確認できます。

さらに嬉しいのは、「POPをタッチすると、書籍の著者や出版年月日、読者の感想などの詳しい情報が表示される」という仕組みでしょう。

書店員のPOPはあらゆる工夫がこらされていますが、なかには情報性が不足しているものも少なくありません。

もちろん、手書きPOPにすべての情報を入れ込むのはむずかしいですが、この不足分を補ってくれるのは嬉しい限りです。

このアプリを開発した雷公鞭(らいこうべん)」の角舘浩太郎社長は以下のように語っています。

「さわや書店のポップはユニークで思いのこもった力作ばかりだが、新しい本が発売されれば古いPOPはなくなっていく。それは少しもったいない気がする。POPを保存していく技術としても活用できれば」(同上)

POPは書店員が心を込めて、時間をかけて書くものです。しかしながら、本の入れ替えによって古いものは入れ替えざるをえません。ですから、POPを保存する技術は書店員のやりがいにもつながる可能性もあります。

また、記事にはPOPの共有についても書かれています。

今後は本棚の配置や書籍の位置に合わせたPOP表示や全国の書店員が作ったPOPが閲覧できるシステム、一般ユーザーがPOPを投稿できるSNS機能などの実装を目指す。

POPは書店業界の資産とも言えるわけで、これをもっと本の認知度アップに活用できれば売り上げも伸びるはず。

ハードルは高いでしょうが、書店員が作ったPOPを他のお店でも使えるような仕組みがあれば面白いのかなと思います。

POPを使うごとに使用料を払うようにすれば、効果的なPOPをつくった書店に還元することもできます。

もちろん書店間でPOPを無料で共有するという考え方も良いですが、書店のあたらしいマネタイズ方法という位置付けにしてみるのもありではないでしょうか。

現在はAndroid向けアプリのみですが、今夏にはiOS向けアプリもリリースされるとのことです。