はじめての「読書会」超入門!意外な本との出会いを楽しもう

本を読むのはすごく個人的な行為ですが、そこに社会とのつながりを持たせることができる読書会。
名前を聞いたことはあっても、実際に参加したことはないという方も多いのではないでしょうか。

実はいま、この読書会がジワジワと広がりつつあります。
読書会とは一体なんなのか?そして、日本にはどんな読書会があるのか?
興味はあるけど、よく知らない方のための「読書会」超入門をお届けします。




そもそも読書会ってなに?

まず読書会とはなにをするための集まりなのでしょうか。
ひとことで言えば、読書会とは「本を共有するための集まり」、いわばコミュニティです。

読書会にはそれぞれ主催者がいるのが基本で、その読書会によって形式や運営方法は異なります。

一般的なのは自分の好きな本を持参して、参加者同士でオススメの本を紹介するというスタイル。
あるいは、課題図書を決めて、その本についてセッションをするという形式もあります。

読書会は他のブックイベントに比べて、人を集めやすいのが特徴です。
書店で行われるイベントに比べれば場所を自由に決められますし、参加費用も場合によってはドリンク代だけで済む場合もあります。

地域やコンセプトごとに、いろんなタイプの読書会があります。
読書会ではなく、ワークショップと呼んだり、ビブリオバトル(後述)なんて呼んだりする集まりもあります。

読書会が広がりを見せる背景には、SNSの普及があります。
Facebookやtwitterを使えば、カンタンに人を集めることができます。ひと昔前に比べて、同じ趣味・嗜好を持った個人が結びつきやすくなったのは言うまでもありません。

読書会が人気を集める理由はどこにある?

どうして読書会は人気を集めるようになったのでしょうか?
その理由は主に5つあると考えられます。

  • [1] 読んだ本の感想を誰かと共有したい
  • [2] 面白い本をより多くの人に紹介したい
  • [3] 会社や組織以外の人とつながれる
  • [4] 知識や表現力を深めることができる
  • [5] 運営側は人を集めやすく、コストもかからない

閉鎖的な読書から開放的な読書へ

[1] については、人間の欲求として自然に生まれてくるものです。
たとえば、誰かと映画を観に行ったら、その映画の良し悪しに関わらずその感想をお互いに言い合いたいですよね。
個人差はあるにせよ、なにかを鑑賞したあとに誰にも感想を言えないのはフラストレーションでもあります。

人にすすめることで自己の価値が高まる

[2]はSNSのシェア行為にも代表されるように、誰かに良いモノをすすめることは喜びでもあり、自分の存在を顕示する意味合いもあります。
自分がおもしろいと思った本を、より多くの人に伝えるための環境として読書会はピッタリの場所です。

ふだん知り合えないような人とつながれる

[3]は読書会による副産物的な意味もあるかもしれませんが、人脈を広げるために読書会に参加するというのも立派な理由です。
会社や学校にはいろんな人がいますが、1つの興味を共有できる人を見つけ出すのは大変です。

読書会はそのコンセプトにもよりますが、たとえば「ビジネス書」に特化した読書会があったりします。
こうしたコンセプトに的を絞って参加すれば、同じ興味を持った人と交流を持てる大きなキッカケとなるでしょう。

目的を持った読書と、その表現力を磨ける

[4]が個人的には、もっとも読書会の効能として意識したいところです。
なんとなく本を読むのと、読書会で「誰かに紹介する」という目的で本を読むとでは、その効果は段違いです。
そして、本の内容を紹介するために必要な表現力が鍛えられます。

運営側・参加側ともに低コストで楽しめる

本と場所さえあれば、カンタンに開催できるのも読書会の強みです。
きちんと場所を借りて、場所代を会費として集める読書会もありますが、多くの場合はコストがほとんどかかりません。

必要な本と、ドリンク代さえあれば楽しめるのも読書会の大きな魅力です。

日本にはどんな「読書会」があるの?

読書会についてある程度おわかりいただけたでしょうか。
つぎは実際に読書会に参加したい人のために、日本国内の読書会を1つずつ紹介します。
それぞれ特徴があるので、自分に合ったコミュニティをさがしてみましょう。

猫町倶楽部

猫町倶楽部の読書会

猫町倶楽部ウェブサイト

猫町倶楽部は2006年に名古屋でスタート。ほかの読書会と比べると歴史のあるコミュニティです。
現在は活動地域を広げ、東京・名古屋・京都で読書会を開催しています。

毎回、指定される課題図書を読み終えてくること」が参加資格となっています。

猫町倶楽部

ヨモウカフェ

ヨモウカフェukafe

ukafe(ウカフェ)ウェブサイト

ヨモウカフェは港区赤坂の東京ミッドタウンにあるukafe(ウカフェ)で不定期に開催される読書会です。
作家・甘糟りり子さんが主催するイベントで、課題図書は「新刊小説」。
担当の編集者を招いて、本が誕生するまでのエピソードが話されることもあるという、トークイベント的な一面もあります(日本経済新聞「静かなブーム、読書会の魅力って?」より )。

ukafe(ウカフェ)

朝、カフェで読書会

朝、カフェで読書会

朝、カフェで読書会ウェブサイト

朝、カフェで読書会は毎週日曜日の朝、都内のカフェで開かれる読書会です。
それぞれが好きな本を持ち寄って情報交換しています。
裏テーマは「お洒落カフェ巡り」。カフェ好きにはたまらない読書会です。

朝、カフェで読書会

ビジマ(ビジネス・マーケティングの読書会)

ビジネスマーケティングの読書会

ビジマウェブサイト

ビジマ(ビジネス・マーケティングの読書会)は、ビジネス系の本をメインテーマとする読書会です。
1人で読むより、5倍理解できる!楽しめる!」をコンセプトに掲げていて、意識の高い人が集まるコミュニティです。
毎月数回、場所は都内。課題図書を決めて開催されます。

bizima.jp

東京cafe読書会

東京Cafe読書会

東京cafe読書会

秋葉原・池袋など都内を中心に開かれる東京cafe読書会は2012年4月に設立されたコミュニティです。

少人数がモットーで毎回4〜6人程度が集まって開催。深い交流を図ることを大切にしています。

東京cafe読書会

何でも読書会

何でも読書会

何でも読書会ブログ

「何でも読書会」はいわば最もスタンダードなコミュニティかもしれません。
課題図書はなし、各人のフリートークが中心で参加費はドリンク代のみ。
初心者でも参加しやすい読書会の1つと言えそうです。

何でも読書会

知的書評合戦ビブリオバトル

知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト

ビブリオバトル公式サイト

ビブリオバトルとは、いわゆる書評を発表しあうことをいいます。
参加者が面白い本を紹介し合って、参加者全員が「どの本が1番読みたくなったか?」を投票し、チャンプ本を決めます。

一般的な読書会とは違って、言ってみれば「勝敗」が決するコミュニティです。
アウトプットがより重要になることは間違いありませんが、そのぶん自己を高めるにはうってつけです。

ちなみにビブリオバトルは特定の会場や主催者がいるわけではなく、普及委員会が全国各地で独自に開催しています。

知的書評合戦ビブリオバトル

読書会まとめ

読書会の基礎知識から、実際に開催されている会合までご紹介してきました。いかがでしたか。

新しい本との出会い、人との出会い、場所との出会い。
読書会は新しい可能性を広げてくれる、本好き垂涎のイベントです。

読書会をキッカケにして恋愛に発展し、そのまま結婚したというカップルもけっこう多いようです。
婚活お断りの読書会も中にはありますが、お相手さがしに活用するのもアリかもしれません。

まずは気軽に参加してみてはいかがでしょうか。

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