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本棚にもルールがある!あなたの知識量が大幅アップする本棚のつくり方

公開日:2016/05/13 
カテゴリ:おすすめの本
本棚にもルールがある。

あなたの家には本棚がありますか?
本が好きな人なら、自分なりの本を置き場を確保していることと思います。

しかし、どうでしょう。しっかりルールを決めて自宅の本棚を管理している人は少数派ではないでしょうか。

部屋のスペースが取れない場合もあるでしょうし、予算的な問題もあるかもしれません。
でも、ここで1つだけ断言できることがあります。部屋に本棚があると、それはそれは最高だということを。

私はある1冊の本で、部屋に本棚をつくることの大切さと面白さを痛感しました。
その本とは成毛眞著『本棚にもルールがある—ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか』(ダイヤモンド社)です。

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自宅の本棚はルールのあり・なしで超・改善する

本書は家の本棚のつくるときに知っておくべきルールについて書かれています。
「本棚にルール?」と思われるかもしれませんが、本の整理をどのようにするかによって知を生かすこともできれば、殺すことにもなるのです。

なぜ本棚にルールづくりが必要なのかに始まり、並べ方を工夫することによって得られる効果、さらにはオススメの本棚(家具としての)までも紹介されています。

最後の章では、教養が深まる本の買い方読み方を解説。大型書店をどのように回れば効率的かつ効果的な読書につながるかがわかるようになっています。

本を買ったはいいけど、上手く活用できていないという人には大きな助けになる1冊です。

成毛眞さんの読書法を労せずに手に入れることができる

私の知っている限り、本の並べ方まで細かく解説した本棚づくりの書籍は他にありません。

それもそのはず、かなりコアな内容に偏ってしまうからです。
よほどの本好きでない限り、本棚にこだわることはあまりしないと思います。こだわるとしても、見た目をキレイに並べる程度になるのではないでしょうか。

成毛さんの本棚へのこだわりはハンパではありません。
ビジュアルを意識してキレイに並べるということも書いているのですが、もちろんそんな単純な話では終わらないのです。

なぜサイエンス、経済、歴史の本がない本棚は社会人としてアウトなのか?なぜそのようなジャンル分けをするのか?といった理由付けまできちんとしています。つまり、本書を通して、読書の効用アップまで図れるのです。

本棚を介して自分の知識量をアップさせ、本を最大限活用するには欠かせないノウハウが詰まっています。

ちなみに成毛眞って何者?という人も多いかもしれませんね。
成毛さんは1991年に36歳の若さでマイクロソフト株式会社の代表取締役社長に就任し、2000年まで同社長として活躍した人です。
現在は、読書好きの人なら知っているであろう書評サイト「HONZ」の開設者としても有名ですね。

サイエンス、歴史、経済の本がない本棚は社会人失格

よほど向上心の高い人でない限り、基本的に読書は娯楽の1つだと思います。
あるいは自分を高める何かのために読むことが多いでしょう。

そういった読書のほとんどは、自分が好きなジャンルの本に偏ると思います。好きな本を読むのはラクだし楽しいですからね。

しかし、成毛さんはズバリ言います。家の本棚にサイエンス、歴史、経済の本がないのは社会人としてアウトだと。

自分が好きな本ばかりを読むのもいいですが、本棚ルールを上手く使えば自分が興味のなかった世界を意識的に開くことができます。
このあたりも、本棚にルールをつくることで得られる大きなメリットと言えるでしょう。

あなたの家の本棚は何段に分かれてますか?

理想の本棚をつくるためには、本棚選びも重要です。言うまでもなく、ここでもしっかりとした理論が存在します。
それはズバリ、【たて4段、よこ2段】の本棚。つまり、合計8つのセルに分かれている本棚が必要です。

理想の本棚

イケア KALLAX (カラックス) シェルフユニット

この本棚は本書内でも紹介されていますが、このように仕切りが分かれている本棚が「成毛流・本棚づくり」の前提となります。

なぜこのような本棚が良いのか?なぜこの高さなのか?どうして背面は板に覆われていない空いているタイプがいいのか?

その理由まできっちり説明されているので、大いなる納得感をもって読み進められます。

自宅で開催!本棚でフェアコーナーをつくろう

フェアというのは、ある一定のジャンルやテーマの本を集めてつくられる棚のことをいいます。
本屋さんに行くと、お客さんがよく通る場所(一等地)を使ってフェアをやっていることがありますよね。あれです。

このフェアを、自宅の本棚でやってしまおう!ということを成毛さんは提案しています。

本書ではフェアのことを「特別展示」と呼んでいますが、1ヶ月という期間を設けて自分の好きなテーマを決めて仕切り1つ分でフェアを開くのです。
テーマは何でもOK。たとえば「東京」「食欲」「天気」など曖昧なものでかまいません。あるいは装丁が青い本だけでフェアをするというのもありです。

テーマを決めたら、1ヶ月間はそのテーマに関する本だけを、1つの区画内に展示します。1ヶ月×12=1年間で、12コの知識に精通することができる計算です。

自分が今まで手をつけてこなかった本を読むにはもってこいの本棚づくりになるでしょう。

自宅部屋の本棚

この写真は、わたしが実際に部屋に置いている本棚です。
成毛さんに感化されて、すぐにイケアで本棚を買って実践してしまいました(影響されやすいタイプ…)。

つい先日、本を大量に処分したので棚がスカスカ!!という断りを入れつつ、棚割りのイメージはこんな感じです。

成毛さんが本書で書いているジャンルの通りにまとめるのもアリですが、やはり自分なりに大切にしたいジャンルとかもあります。
なのでそれは自分のオリジナル感を出してもいいのではないかと思います。それが棚作りの楽しさなので。

本棚は外付けできるあなたの脳である

本棚というと、今までは「本をカッコよく並べるための場所」くらいにしか思ってこなかったフシがあります。
もちろん本屋の本棚は戦略を持ってつくるべきなのですが、自宅の本棚にまで戦略を持ち込むことは考えもしなかったのです。

それが本書によって大きな転換期を迎えました。

実際に自分の部屋に本棚を買ってルールをつくってみると、本を買ったり整理したりすることに目的意識を持つようになります。

あとは本棚を見るだけで頭を整理できるのも大きなメリットです。
ボーっとしながら本棚を眺めていると、

「ああ、いまの自分はこんな本が好きなんだな」
「歴史の本を全然読んでないな」
「積ん読が目に余る」

などなど、視覚的に自分の現況を知ることができます。

さあ、あなたも自分の部屋の本棚にルールをつくってみませんか?

 


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