実現したら絶対に面白い本屋のフェア&企画3選

本屋は本をたくさん売るために「フェア」というものを仕掛けます。

4月になれば新社会人向けのフェアが定番ですし、秋になれば「秋の夜長に読みたい本」みたいなフェアをやります。

基本的に大手書店チェーンは冒険ができない環境にあるので、正直なところ、どの書店のフェアも似たり寄ったりです。

そこで今回は、実際にあったら確実に本を買ってしまうであろうフェアを3つご紹介します。




1.「本 × アロマ」
 心と知識を満たす

本屋の店頭でアロマを焚いてお客さんを引きつけ、そこに並んでいる本でダブルの癒やしを提供するフェアです。

アロマの香りは来店客に大きな効果を発揮します。身近な例で言えば無印良品。お店の入り口付近に必ずアロマディフューザーが置いてあって、店に入った瞬間に良い気分になれます。

購買意欲につながるうえに、心地よさからお店の滞在時間も伸びるはずです。それが結果的に売り上げアップにつながります。

だったら本屋でもやっちゃおうよ、というのがこのフェアの趣旨です。

本にニオイが移るという、いきなり大きな困難にぶつかりますが、アロマの良い香りがする本屋があったら素晴らしいではありませんか。

単純に店がオススメのアロマを焚くというのもいいですが、本の内容とマッチした香りを提供するのも良さそうです。香りなので個々で区切って提供するのは難しいかもしれませんが、工夫次第で上手くできるのではないかと考えています。


2.「本 × 料理」
 本の世界を味わう

こう書くとありふれた組み合わせのように聞こえるかもしれませんが、これは小説やエッセイなど作品中に出てくる料理を実際に再現して提供するというアイデアです。
 

もちろん、これらをメニューにしてお金をとってお客さまに提供するのも良いですが、ワークショップ(?)みたいな感じで、参加者を募って料理を作る体験をしてもらうのも良いかもしれません。

このグループはこの作品に出てくるこの料理、このグループはまた違う料理といったかたちで参加者が作品中に出てくる料理を作るのです。
本を読みながら、垂涎状態で辛い思いをした過去とはおさらばできます。

実際、これに近いアイデアで運営しているのが日本近代美術館(東京都目黒区)にある「BUNDAN COFFEE & BEER」というブックカフェです。

最大の特徴は、文学作品に特化した料理やドリンクが楽しめること。本を読みながら、店内ではコーヒーや軽食が楽しめます。

メニュー名も面白く、コーヒーの豆ごとに「芥川」「寺山」「寺田寅彦の牛乳コーヒー」といった名称が並んでいます。

軽食は小説内に登場するレシピを再現しているものもあり、非常にユニークで文学好きにはたまらないお店です。

BUNDAN COFFEE & BEER


3.「本 × 鉄道 × 旅」
 電車に揺られながら、お気に入りの1冊で旅を彩る

これはもはや店舗を飛び出したイベントです。端的に言うと、「列車を書店にして旅に出よう」というもの。

寝台列車に本棚を設け、旅に合った本をこちらがセレクト。本は自分の客室で読んでもいいし、共有スペースで旅人同士、会話をしながら読むのも良し。列車を降りる際に気に入った本はその場で買うこともできちゃいます。

実現にはコスト面などのハードルがあるとは思いますが、旅に大きな印象を残せるアイデアです。

本の「見せ方」を変える。すると、読まれ方・売れ方が大きく変わる

本はどこで買っても同じ、とよく言われます。しかし、わたしはこの意見には賛成できません。

なぜなら、どこの本屋で手に取り、どこの本屋で買ったかによって、手に入れた本に対する満足感が大きく変わってくるからです。

本はあらゆるストーリーを付属させられる便利な商品です。それをただ並べて売るだけではもったいない。

非日常的な購買体験をセットしてあげるだけで、お客さんの本屋で買うことの楽しさや喜びは大きく変わってくるでしょう。

どんな本なのか、どんな本屋なのかはもちろん重要です。でもそれ以上に、どんな「見せ方」をするか、どんな「購買体験」を提供するかが大切なのではないかと思います。