本屋の仕事、書店員の仕事を知りたい人におすすめの本5冊

書店員。なんとも良い響きですね。

本好き、本屋好きにとって書店員という存在は欠かせません。本屋で良い本と出会えているのは書店員のおかげ、といってもいいくらいですから。

とはいえ、「書店員って普段どんな仕事してるんだろう?」と疑問に思う人が多いのも事実。

そんなわけで、本屋の仕事、書店員の仕事についてくわしく知ることができるおすすめの本をご紹介します。

本屋が好きな人はもちろん、現役の書店員から独立して自分の本屋を開業したい人まで楽しめる本ばかりです。




『本屋さんになる!』

なんともストレートなタイトルで、子どもが親に駄々をこねる姿すら想起させるインパクトがあります。

「書店・古書店を独立開業するためのアイデアとノウハウ」というサブタイトルのとおり、本屋の開業や仕事について紹介されている本です。

ただし、いわゆるマニュアル的な本ではなく、店主の生い立ちを交えながら本屋の仕事や在り方について紹介されているのが特徴です。

書店員の仕事って、新刊を並べたり、既刊を返品したり、レジを打ったりさまざまですが、結局のところはその書店員の生い立ちや育った環境がその本屋を醸成しているはずなんですよね。

だから、その書店員や店主がどんな考えを持って本屋を経営しているかというのがわかる本書は、これから本屋を開きたい人にとって大いに参考になるはずです。

仕事をするうえで、どんなことに気をつけているのか、何がキッカケでそのような仕事ぶりにつながったのか。そんな機微が感じ取れる、おすすめの1冊です。

惜しむらくは、すでに絶版となっていることです(中古本では流通しています)。

初版が2004年と古く、本のなかにはすでに閉店している本屋も見受けられます。

残念な気持ちになることは確かですが、本屋に挑戦した店主があったからこそ生まれたストーリーはたくさんあるはずです。

本書と同じ題材で、平凡社から『本屋さんの仕事』というレクチャーブックも刊行されており、書店員の対談、鼎談、インタビューなどが掲載されています。

こちらも初版が2005年と古いですが、書店員や本屋の仕事を理解する上で非常に参考になります。

『古本屋になろう!』

著者は吉祥寺で「よみた屋」という古本屋を営業している澄田喜広氏。あらゆるジャンルの本が所狭しと並べられている、最高の古本屋です。

古本屋の開業マニュアル的な本は、じつは意外とたくさん刊行されています。

正直、どの本も似たり寄ったりなのですが、本書は自信を持ってオススメできる内容の濃い1冊です。

最大の特徴は、古本屋の経営だけでなく本に関する知識が詳細に解説されていること。

新刊書店と古書店はちがいはあれど、扱う商品はどちらも”本”です。ですから、本を扱う以上は、Cコードや取次、再販制度や委託制度について最低限知っている必要があります。

また、古書がどのように流通しているのか、どうやって仕入れるのか、さらにはどうやって値付けをしているのかなど、素人にはなかなか知り得ない貴重な情報を入手することができます。

これから古書店を開業したい人はもちろん、「古本屋ってどうやって儲けてるんだろう?」と興味がある人にも強くおすすめしたい1冊です。

ここまでわかりやすく古本屋の仕事について書かれている本は、なかなか見つからないと思います。

古本屋ではなく新刊書店のことが知りたい人は「あたらしい教科書『本』」がおすすめです。

こちらも絶版ですが(すみません)、本に関わるすべての仕事が網羅的に書かれています。

『本の未来をつくる仕事/仕事の未来をつくる本』

numabooksの代表である内沼晋太郎氏による、本の仕事について書かれた1冊です。

本書の特徴は、「本を使って何ができるか?」についてあらゆるアイデアが書かれていること。

書店員としての仕事、というよりは本を使ったイベントや、本のあたらしい売り方が中心です。

文庫本葉書、”本に書き込みができる本屋”、”文庫本写真立て”など新しい本の売り方・見せ方が紹介されています。

この本を読むと、書店員としてもっと他に面白いフェアはないか、もっと面白い本の活かし方はないかを考えるキッカケになるはず。

書店員として雇われて働いている人は、独立して色々やりたくなるのでご注意を(笑)