飲み会で書店員を接待するときに注意すべき3つのこと

出版業界は飲み会が盛んです。
出版社同士の情報交換が目的の飲み会も多いですが、やはり主戦場は書店員を接待する飲み会です。

出版社同士の飲み会は経費にならず自腹だけど、書店員がいれば経費として扱ってもらえる。そんな方針の出版社も多いのではないでしょうか。

そこで今回は書店員との親睦を図る飲み会で、接待時に注意すべき点を3つに分けてご紹介します。
出版社の営業さんはぜひ参考にしてみてください。




他の書店・書店員の悪口を言わない

飲み会といえば「グチ」です。
ふだんは真面目にはたらいているけど、お酒が入るとついグチってしまう人は多いのではないでしょうか。

基本的にはどんなグチも嫌われますが、酔った勢いで書店員の悪口を言うのは言語道断。
それが噂になって悪口を言われた本人の耳に入らないとも限りません。

そして何より、接待をしている書店員に与える印象も良くないでしょう。

「(この人、他の飲み会で私の悪口も言ってるんだろうな)」と思われても仕方ありません。

とはいえ、中にはグチを聞くのが好きな書店員もいるので、一概には言えません。
他人の悪口は、使い方によっては結束を強める効果もあります。

悪口やグチを言う場合には匿名が原則。
そして、できるだけ共感を呼ぶような言い方をしましょう。

情報を欲しがりすぎない

書店員との接待をする目的はいろいろありますが、やはり欲しいのが「情報」です。

いま売れている本、他の出版営業のフェア、店長をはじめとするお偉方の動向など、こういった情報は飲み会での接待で引き出したいところ。

ただし、あまりにガツガツすると嫌がられます。

「(なんだコイツ…情報をもらうためだけに飲み会開いたのか?)」と、そんな感情を抱かれては、相手は心を閉ざしてしまいます。
そこから情報を引き出すのは不利になること請け合いです。

ですので、まずは普段の感謝を伝えながら、

「いやー、〇〇さんの売場づくりにはいつも感心させられます」

などと、やらしくない程度に持ち上げるところから始めましょう。

また、

「〇〇さんのお店、他のお店から注目されているみたいですよ!」

というフレーズはけっこう有用です。

チェーン店の場合は

「他のお店の人が言ってたんですけど、〇〇さんのお店の売れ行きを参考にして仕入れしてるみたいですよ」

と言うと、書店員さんは喜んでくれます。
やはり情報は会話の中から自然と引き出したいですよね。

他の書店の情報を教えてあげる(特にライバル書店)

2と関連しますが、情報はギブアンドテイクが基本です。
いくら書店員を接待しているとはいえ、コチラもきちんと情報を提示するのは今後も良い関係でいるために欠かせません。

書店の店長はもちろん、ジャンル担当の人は特定のジャンルの情報を欲しがっていることがあります。
出版社の営業はいろいろな書店を回っているわけですから、そこで得た情報を書店員さんに伝えましょう。

具体的にはたとえば、

「この近隣で実用書が強いお店ってありますか?」

などと、書店員さんから聞かれることがあります。
そういった場合には、できるだけ詳しくそのお店の状況を話しましょう。

多くの書店員は外部の情報を欲しがっています。
それを接待のときに放出して、出版社・書店員双方にとって有意義な飲み会にしましょう。

書店員とのやり取りは仕事の武器にもなる

それでは最後に、あらためて飲み会で書店員を接待するときに注意すべき点のおさらいです。

  • ・他の書店の悪口は原則禁止。言いたい時は匿名かつ共感を呼ぶように
  • ・情報を欲しがりすぎないこと
  • ・出版社が出せる情報はきちんと伝える

せっかく本が好きな人同士が集まる飲み会です。
できれば接待というのは忘れて、本の話題で盛り上がりたいですよね

私が前まで働いていた出版社では、書店員と接待をした後は「どんな情報を得たか?」を書面にして会社に提出しなければなりませんでした。

ですから、わたしは序盤の早い段階で必要な情報を上手く聞き出すようにしていました。なぜなら、酔っ払っちゃうとそんなこと忘れちゃうからです。

さっさと接待という名の仕事は終わりにして、書店員との距離を縮めるような楽しい飲み会にしたいですね。