これってデジタル万引き?本屋でスマホ片手に立ち読みするのはマナー違反か

相変わらず本屋で本を買っています。毎日のように。

買う量が多いので、当たりハズレが多くても気にしないようにしているのですが、それでも外したくないのがホンネです。

だから、最近はAmazonのレビューを参考にしながら、口コミをチェックして本屋で本を購入するのが当然の流れになりました。

そんな毎日を送っていたある日、とあるテレビ番組で興味深いコーナーを見かけました。それがキッカケとなって、私はいま、戸惑いを禁じえません。




本屋でのマナーを再考するキッカケになったテレビ番組

そのテレビ番組は、以下のような内容でした。

本屋で立ち読みをしながら、本の口コミをチェックするためにスマホを見ていました。するとお店の人が来て「デジタル万引きするな!出て行け!(意訳)」と言ってきたのです。本の良し悪しを調べるために口コミを見ていただけなのにこの仕打ち。本当に腹が立ちました

とのことなんです。

つまり、立ち読みをしながらスマホをイジっていたわけですね。それを見た店員さんが、カメラで本の中身を撮影していると勘違いした。という流れです。

これ、じつは私もけっこうやっているんです。もちろん、スマホで写真を撮ったりはしませんよ。わたしの場合は、Amazonのレビューを読んで”当たりハズレ”をチェックしているんです。

Amazonのレビューは玉石混交で、すべてが信用できるものではありません。著者の仲間が連れ立って高評価な書き込みをしているケースも多いからです。

それでも、実際ほんとうに役に立ちます。じっくり立ち読みできない場合は特に。だから、本屋で立ち読みをしながら、スマホ片手にレビューをチェックするわけです。

でも、よく考えると誤解を招いても仕方ないのかもしれません。

だって、書店員から見ればスマホ片手に立ち読みしているお客さんを疑ってかかるのは当然ですよね。書店にとって、本を買わずに”中身だけ”盗まれてしまっては商売になりませんから。

わたしも書店員をしていた時代がありましたが、やはり携帯電話を持ちながら本を読んでいる人に対してはかなり冷たい目線を投げかけていました。

「ふざけんなよー写真撮んじゃねぇぞー」という気持ちでメラメラ燃えていたんです。目線で、軽く脅す感覚でした。

だから、スマホを持ちながらの立ち読みなんてやめるべきだ。マナーとしてすべきではない。と考える人がいるのもわかります。

本のレビューはお店の外で見ろ?本選びの自由を奪われる危機

本を立ち読みしながらレビューをチェックすることに対して、わたしはあくまでも賛成です。

立ち読みだけで本の良し悪しを判断できないこともあるのがまず最大の理由。そして、本の種類やジャンルにもよりますが、個人的には本は中身を見てから買いたいし、ネットではなく、なるべく本屋で直接買いたいからです。

でも、それに反対する人がいるのも確かな話。そういった人はこんな意見を持っています。

  • ・本屋の中でスマホをイジること自体がマナー違反
  • ・本のレビューを読むならお店の外で読むべき
  • ・「スマホ with 立ち読み」は本の中身を盗撮していると疑われて当然

わかるんです。わかるんですけど、これってけっこうむずかしいラインだと思います。

まず正義をかざして、公共の福祉的な立ち位置で考えたとしましょう。すると、「お客のマナーとして、デジタル万引きを疑われる行為をすべきではない」という考え方にたどりつきます。

ここでいえば、「スマホ片手に立ち読みをすればデジタル万引きを疑われて当然なんだから、お客全員が自粛すればいい」ということです。

一方、それはかなり暴論でもあります。なぜなら、レビューを見ながら本を選ぶ権利をお客さんから剥奪することになるからです。

書店員の働きやすさ、ひいてはお客さん全体のためにスマホ片手に立ち読みすることを禁ずるべきなのか。あるいは、本を選ぶ自由をお客さんに保障すべきなのか。これは線引がむずかしいところです。

デジタル万引きする非人間に、本選びの自由を奪われてたまるか。個人的にはこのように思います。でも、諸手上げて持論をゴリ押しできるかといえば、そうでもない。

永遠に終わらない議論のような気がしますが、今後の本屋を考えるうえで避けて通れないことは間違いなさそうです。

あなたはどう思いますか?