誤解する人多し!女性ファッション誌でも使われる「流行色」の正体

『今年の流行色ピンクを取り入れた、定番カジュアルスタイル!』

そんなうたい文句で女性誌は日々にぎわっています。流行を追いかけるファッション業界はいつも大変だなあ、と思ったりもするのですが、この流行色とは一体何なのでしょうか。

流行って誰が決めてるんだろう?と疑問に思う人も多いはず。流行色の正体についてご紹介します。

女性誌の流行色は出版社が決めているわけではない

女性ファッション誌のみならず、テレビなどのメディアでも「流行色」というのはたびたび取り上げられます。

雑誌が売れなくなっているとはいえ、ファッション誌が業界に与える影響が大きいのは事実。ですから、それを念頭に置くと雑誌をつくっている出版社の影響力のすごさを勝手に想像していしまいがちです。

しかし、本当に出版社が「今年はこの色が流行りそうだ」などと、自由に決めているのでしょうか。

結論から言いますと、流行色というのは国際流行色委員会という団体が決めています。ヒネリなしの、いたってそのままの名称ですが、この国際流行色委 員会が季節ごとに流行色を決めているわけです。

そして、それとは別に国内には日本流行色委員会(JAFCA)という団体があり、そこが国際流行色委員会の意見やその他トレンドを参考にして最終的に流行色を決めています。

ですから、ファッション雑誌の出版社が勝手に流行色を決めているわけではありません。編集者がファッショントレンドを生み出す企画をつくることもありますが、ファッションの”色”についてはあくまでも別、ということです。

流行色はどのようにして決まるのか?

なお流行色は以下の三つの要素をもとに決められます。

  • ・インターカラー(国際流行色委員会)
  • ・現在の生活者の意識やライフスタイル
  • ・色彩調査

この中で注目したいのが3つ目の色彩調査です。この色彩調査、将来のトレンドカラー選定を裏付けるために自動車メーカーに対して自動車車体調査を行っ たり、百貨店に婦人服・紳士服・家電・インテリアなどの売れ行きについてアンケートを取っています。つまり、それだけ客観性が高いわけです。

上記3つの要素をもとに季節ごとの流行色が決まり、実シーズンの6ヶ月前にマスコミや一般向けに発表されます。

流行色を追うミーハー精神を宿す

流行色を決めるまでに、こんなにも多くの段階があるとは思ってもみませんでした。出版社が勝手に決めていると思っていたあの頃の自分を叱りたい気分です。

流行色を知っておけば、ファッションのみならず出版物の装丁や広告宣伝にも大いに役立つはず。それが出版業界や書店業界の売り上げにつながるのであれば、ミーハーになってみるのも悪くはないかもしれません。