【厳選】大人も楽しい!オススメの「昆虫図鑑」

いまや図鑑は大人が読むもの。
大人向けの図鑑が発売されてから、ビジュアルが美しい図鑑が続々ヒットしています。

しかし、本来は図鑑を読むのは少年のたしなみ。そして、少年といえば「昆虫図鑑」です。
年を重ねても少年の心は忘れたくない。昆虫図鑑を開いて心を踊らせた、あの瞬間を風化させてはいけません。

そんな想いから、今回は出版各社が発売している「昆虫図鑑」から3冊ご紹介します。
昆虫が苦手な人や、麗しい女性でもきっと読みたくなる図鑑ばかりです。




小さくて見えない昆虫の顔面に迫る!

昆虫図鑑、その種類は非常に多岐にわたっています。
基本的にはあらゆる昆虫を網羅した、分厚い本を図鑑と呼び、1冊に相当数の昆虫が掲載されています。

ここで紹介したいのは昆虫の「顔面」に迫った、その名も『昆虫顔面図鑑』(実業之日本社)です。
この本が優れているのは、小さくてなかなか目にすることができない昆虫の顔面にフォーカスしていること。

表紙に使われているカマキリも、こうして見ると意外なディテールを持っていて驚かされます。
ちなみに、『昆虫顔面図鑑』は「日本編」と「世界編」の2冊に分かれています。
海外の知らない昆虫も「顔面」から入れば、思わずウットリしちゃうかもしれません。

医者も読んでる!危険な昆虫・生物を網羅

2冊目はわたしが特に気に入っている図鑑です。
学研の大図鑑『危険・有毒生物』は、昆虫に限らず魚から植物、動物にいたるまで、自然界の有害生物が600種も掲載されています。

図鑑のタイトルが示すように、どれも危険で有毒の生物ばかりです。

  • ・その生物によってどんな症状が引き起こされるのか?
  • ・どんな対策をとるべきなのか?
  • ・他の生物にくらべてどれくらい危険なのか?

この図鑑が優れているのは、危険生物のポイントがかなり詳しく載っていることです。

たとえば、植物でいうと「ウメ」があります。
いきなり昆虫でなく恐縮ですが、梅干しとして広く愛されるウメも、実はかなり危険な毒を持っています。

青梅

葉や未熟果(青梅)、核の中の種子などには生のとき(中略)誤食すると腸内細菌により加水分解され、青酸(シアン化合物)が発生する。青酸は酵素の働きを抑制するので、呼吸困難になる。摂取後、30分〜2時間ほどで、頻脈、血圧上昇、過呼吸、頭痛、瞳孔の拡大、発汗などがまず現れ、続いて嘔吐、腹痛、血圧降下、失神、昏睡、痙攣などが起こり、摂取量によっては呼吸麻痺や心臓麻痺で死亡することもある。硬い種子を割って、内部の軟らかい部分を食べることは非常に危険である(P175)

ご覧頂いたように、かなり具体的な文章で説明がされています。
この図鑑を診察室に常備しているお医者さんがいるくらい、医学的にもかなり参考になる記述がなされているのです。

青酸といえば、猛毒で知られています。
庭先に植えてあるウメにまさかこんな猛毒が潜んでいるとは、何とも驚きです。

具体的な説明もさることながら、この図鑑の最大の魅力は

「身近にいるこの生物も有毒なの?!」

という驚きであふれていることです。

また、生物の危険レベル・有毒レベルを「A〜C」の三段階で評価しているところも魅力的です。
有毒生物が好きな人は危険であればあるほど興奮するので、こうしたツボをおさえた作りも見事。

危険生物好きの人には絶対の自信を持ってオススメできる珠玉の1冊。
一家に1冊、絶対に損はない図鑑です。

見るものを魅了する美しい昆虫

3冊目の図鑑は、いわゆる「大人向け」の昆虫図鑑です。

『世界一美しい昆虫図鑑』(宝島社)は、色とりどりの美しい昆虫を集めた図鑑です。
この図鑑はいわゆる「アート作品」としての立ち位置といっても過言ではありません。

カラフルできらびやかな昆虫を、1つのデザインに仕立て上げるのは見事。
眺めていてウットリする図鑑です。

いわゆる昆虫図鑑のような生態などの説明は詳しくありませんが、コレクションに加えたくなる1冊です。

昆虫図鑑であらたな世界を

昆虫というと、好き嫌いがハッキリ分かれる生き物です。
見るのも触るのもNGという人も多いのですが、少し見方を変えるだけで昆虫への印象も転換できるはずです。

2冊目に紹介した『危険・有毒生物』は万が一のときにも役に立つ図鑑ですし、ちょっとした話題として知っておくと話の幅が広がります。

大人も子供も一緒に没頭できるのが昆虫図鑑の魅力ではないでしょうか。