毒にまみれた読書習慣ー自分を見失わないための読書術とは?

本を読むのは良いこととされています。
読書術の本がたくさん出ていますが、その多くは「読書礼賛」です。

当たり前といえば、当たり前なのですが「読書なんてしなくていい」という意見はこの世の中にほとんど出回りません。

私自身も本を読むことが大好きなのですが、本を読みまくっていると疑問に思うことがあります。

「本を読んで、他人の考えばかり取り入れて…本当の自分ってなんなんだろう?」

本を読むというのは、他人の意見に触れることです。
そのなかには自分を大きく変えてしまう本、さらにいえば今の自分自身に置き換わるくらい強烈な本もあります。

しかし、それを繰り返していると「もともとあった、本当の自分」は失われ続けます。




本を読むことは、外気に汚染されること

人間は、日々のあらゆることに影響されて生きています。
いま現在の自分自身はもう二度と訪れることはないし、それを望む人も稀有でしょう。

なぜなら、人は「変わりたい」という願望を持つ生き物だからです。

その「変わりたい」という願望があるから、人は本を読みます。
本を読むことで、他の人の意見を取り入れて自分を変化させていきます。

しかし、どうでしょう。
「自分を変えたい」そう思って手当たり次第本を読んでいると、何が正しくて、何が自分に必要なのかがわからなくなってきます。

「これも参考になる」
「こうすれば自分は変われるのか」
「あ、これもいいな」

本をたくさん読むのはいいことかもしれません。
でも、こんな感じですべての情報を取り入れようとすると、自分が消えていきます。

それは、ただ情報という外気に汚染されるだけに過ぎないということです。

取捨選択すること。繰り返し読むこと

私は自己啓発書やビジネス書が好きでよく読みます。
以前までは、とにかく本屋で面白いと思った本を手当たり次第買って読んでいました。

しかし、最近は一歩引いて本を見るようにしています。
なぜなら、これまで説明したように「何が正しいのかわからなくなった」からです。

そして、本の読み方にも注意しています。

あまりに多くの本を読むあまり、自分に必要な情報や習慣がわからなくなってしまったのです。
情報が多すぎるあまり、どんどん更新されて以前の情報が失われてしまいます。

「習慣力」についての本を読んだ次の日に、「集中力」についての本を読む。
すると「習慣力」について学んだことは、忘却の彼方です。

つまり、何も考えずに本を読んでしまうと、過去に読んだ本の意味が失われてしまうのです。

それを防ぐには、1つのテーマに絞って複数冊の本を読むこと。
そして、良いと思った本を繰り返し読むことが肝心です。

たとえば「習慣を身につけたい」と思ったら、習慣についての本を3冊くらい買って読みます。
すると、習慣力を身につけるためのおおまかなメソッドは体感できるはずです。

あとは、そのなかから自分のためになった本を1冊だけ選んで繰り返し読むだけ。

こうすれば、自分を失いすぎることなく、情報に埋もれることもなくなります。

本に影響され過ぎないコツを身につけよう

本を読むのは楽しいです。
しかし、それは娯楽のためなのか、自分を変えるためなのかを理解したうえで読む必要があります。

もし自分を変えるために本を読むのであれば、これまで紹介したように「本に影響され過ぎない読書」が必要です。
客観的に見て「この情報は自分に必要なのか?」を考えましょう。

自分本位で本を読むこと、本に流され過ぎないこと。
意識的に本を読めば、読書の本当の効果にふれることができるはずです。