書店員の手書きPOPが本屋の売り上げに与える絶大な効果とは?

本があふれる本屋さん。そこは本好きには至極の空間です。

でもちょっと目線を変えてみると、あら不思議。
本が苦手な人にとってはただの「カオス」なんです。

同じような装丁で、同じようなタイトル。どこの出版社も模倣に必死だから、それは必然の産物です。

そんなカオスに一筋の光を差してくれる存在。それが書店員の手書きPOPです。




「POPがついてるし、買ってみるか」っていう安心感

先述したように、本屋さんは模倣品が並ぶカオス空間でもあります。
そのカオスに、どうやって秩序をもたせるか。

それが書店員の腕の見せどころでもあるわけです。

本をきちんと整理して、お客さんが抱えている問題や欲求を解決するための陳列も1つ。
その本がどんな内容なのか、何が売りなのかを示すPOPを書くのも1つです。

仮に装丁もタイトルも酷似している本が2冊並んでいたとしましょう。しかも内容も似たり寄ったりです。

この場合、よほどの手練れやひねくれ者でない限り、POPをついてる本を選ぶはずです。

この時のお客さんの心理状態をひとくくりにはできませんが、きっとそこには「安心感」が生まれているんだと思います。

本とはいえ、安くはない買い物です。誰しも失敗したくはない。
そこに道しるべのようにPOPがついているだけで、

買っても大丈夫なんだ」という安心感を示すことができるわけです。

手書きPOPは絶対的に目にとまる

とはいえ、書店員さんもヒマではありません。POPを書くのは時間もかかります。
あと、POPってけっこう才能的な部分が要求されるので、敬遠する書店員さんも多い。

わたしも書店員時代にはよくPOPを書いていました。
でも、書くたびに絵心の無さを痛感するわけです。絵が書けないとスペースが埋まら、、、なんでもないです。

仮に上手い表現でキャッチコピーが書けても、「果たしてこれはお客さんの心に刺さるのか?!」なんてことで疑心暗鬼になる。

ですから、POPを書く作業というのは楽しくもあるけど、じつは精神衛生的にも多少の覚悟が必要なわけです。

そんな厳しい過程をいとわずにPOPを書いてくれる書店員さんにはやはり頭が上りません。

特に住吉書房さんは手書きPOPの文化?があるようで、書店員さんの心がこもったPOPがよく見られます。

でも、手書きPOPってやっぱり絶対数が少ないんです。だから、店頭でディスプレイされたときに手書きPOPは目につきます。

出版社が用意したPOPも見映えはいいですが、手書きPOPの温度には勝てません

手書きPOP上手な書店員には頭を垂れまくり

今日営業でまわったお店の書店員さんが心のこもったPOPを書いてくださっていて、感謝を伝えまくってしまいました(感謝しすぎてちょっと引いてた)。

書店員の立場からすると、POPを褒められるのってスゴイ嬉しいんです。
もちろん、だから褒めたわけではないです。心からの感謝です。

書店員さんの取り組みにきちんと感謝の意を伝えてる出版社の人間って、そんなに多くないと思います。
お店に営業に来ても、そこまで見てる人って意外と少ないと思うんですよ。
わたしも今日のことがあって、改めて考えるキッカケになりました。

書店員さんとの信頼関係って言うと大げさかもしれませんが、これからはもっと目を配って書店員さんに感謝の意を伝えていきたいと思えた、そんな良い1日でした。