【出版不況】書籍・雑誌の売り上げ金額が過去最悪の落ち込み

本が売れない、雑誌が売れない。

「出版業界は沈んでいく」という意見はよく耳にしますが、こうして客観的な数字をつきつけられると改めて現実と向き合わなければいけないんだなと思います。

書籍が前年同期比5.5%減の4094億円、雑誌が同6.2%減の4173億円。上半期合計の実績としては、1950年の調査開始以来、過去最大の落込みとなった(新文化オンラインより)

上半期で8267億円です。単純に計算すると2014年は1兆6000億円前後で収まることになります。
本の販売額は3月・4月が1年を通して最も大きいので、場合によっては1兆5000億円台にまで落ち込む可能性があります。

ピークの1996年は2兆6564億円の市場規模だったので、わずか20年足らずで約1兆円規模の減少を体験していることになります。

また、特に注目すべきが恐ろしいほどの雑誌売り上げの落ち込みです。
1996年の書籍売り上げが1兆931億円。雑誌売り上げ額が1兆5633億円でしたので、約5000億円ほどを雑誌の方が上回っていたのです。
2013年の書籍売り上げが7851億円。雑誌売り上げが8972億円です。この数字を見ただけでも、いかに雑誌の売り上げが落ちているかがわかります。

書籍は98年の同6.0%減に次ぐ過去2番目の落込み。雑誌も2011年の同6.7%減に次いで大幅に減少した。雑誌の内訳は月刊誌が同5.2%減の3319億円、週刊誌は同9.8%減の854億円。出版科研では「4月からの消費増税によって、読者の購入マインドが冷え込んだことが最大の要因」としている(同上より)

ここまでの落ち込みを経験していながら、出版業界は抜本的な体質改善を図ろうとはしていません。
インターネットの普及や電子書籍の登場などが圧倒的な要因であるとは思います。だけど、もうどこかで手を打たないと取り返しのつかないことになってしまいます。

「書店員のクオリティや書店の売り場の魅力を上げて、お客さんを惹きつけるために…」といったような話ももちろん大切ですが、取次・出版社を含めたダイナミックな変革なしに、この危機は乗り切れないのではないでしょうか。

もうこれ以上、書店・出版社を潰したくはありません。