さわや書店が書店員のエプロンをブックカバーにした理由

画像:nikkei.com

岩手県盛岡市を中心に店舗を構える「さわや書店」の取り組みが話題になっています。

それはズバリ、書店員のエプロンをブックカバーとして発売する、というもの。

字面だけ見ると「?」が浮かぶ人もいるかもしれませんね。

これは、さわや書店が2004年から2012年まで使っていた書店員のエプロンを古布として再活用して、ブックカバーを作ったという類を見ない企画です。

ブックカバーは文庫サイズ。エプロンは同書店として初めて統一して採用したもので、2004年から12年までスタッフが着用した。裂き織は東北などに伝わる伝統技術で、古い布や余った布を細く裂いたものを横糸、縦糸には綿糸など使い、織機で織っていく。今回は本体と肩ひもで色が異なるエプロンを横糸にしたため、ネイビーとモスグリーンの2種類ある【日本経済新聞「さわや書店、店員エプロンを本カバーに」より】

本を運ぶことが多い書店員のエプロンは、意外と傷みやすい。だから、劣化が早かったりします。

頻繁にエプロンを新調する書店は少ないですが、古くなったエプロンのほとんどは廃棄処分となっているのが実情です。

また、デザインを改めると古いエプロンは無用の長物となってしまいます。

そんな現状に視点を変えて取り組んだのがさわや書店です。

エプロンからブックカバーにするためには当然コストがかかっていますが、”書店員の名残”を本のカバーに変えてしまうとは。なんと情緒的でしょうか。

70年の感謝と、さらに70年を迎えられるようにとの願いを込めて限定140枚。価格は2700円(税込み)。

値段はそこそこしますが、さわや書店に思い入れのあるファンにとってはこの上ないブックカバーになりそうですね。