出版業界人なら知っておきたい「出版業界の専門用語」6選

使ってるだけで何となく「ツウっぽさ」が出る魔法のことば。
それが出版業界の専門用語です。

今回は出版業界の人なら知っておきたい業界用語を6つ紹介したいと思います。
これであなたも出版業界ツウ!




用語その1「部決(ぶけつ)」

出版社や取次で使われる用語のことで、「発行部数を決める」ことを指します。

出版社内で使われる場合には、新刊の発行部数を指すことが多いです。

また、取次サイドが使う場合には新刊の配本数を指す言葉として使われます。

出版社は新刊を取次の仕入れ部に持ち寄って、「どれくらいの部数を取次に撒いて欲しいか」を希望数として伝えます。
それに対する取次の回答として「部決」という言葉が使われることになるのです。

用語その2「配本(はいほん)」

配本とは、「取次が書店に本を送ること」を指します。

用例としては「新刊配本」「適正配本」などと使われます。

基本的には、書店の意向に関係なく(有無を言わさず)取次が本を送りつけるイメージです。

ちなみに、「適正配本」とはその書店の需要と供給に合った冊数を送ることをいいます。
新刊が適正配本されないと、売れる店では在庫不足になり、売れない店では在庫過剰になってしまうので、取次の適正配本は非常に重要です。

用語その3「献本(けんぽん)」

献本はわかりやすく言うと、「本を無料でプレゼントすること」を指します。
そこには「無料で本をあげるんだから、ちゃんと宣伝してね?」という意味が含まれているケースがほとんどです。

献本先はいろいろあって、大手雑誌の編集部やテレビ局、有名な会社の社長さんなど様々です。
名前が売れている書評家や、発信力ある書店員に送られることもあります。

その本にもよりますが、献本して実際にきちんと宣伝してくれるケースはなかなか少ないのが実情です。

用語その4「判型(はんけい)」

判型をひとことで言うと「本の大きさ」のことです。

よく言われる文庫サイズや新書サイズなども判型のことを言います。

世間一般的にどれくらい判型の名称が知れ渡っているかわかりませんが、ジャンルによって判型の傾向があります。

もちろんすべてではありませんが、実用書であればA5サイズ、ビジネス書であれば四六判が多いといえます。

用語その5「ゾッキ本」

なんともイヤな響きですが、ゾッキ本は古本市場などに非常に安い価格で売られる本のことを指します。

ゾッキ本が生まれる理由はさまざまです。
その大きな理由としては、出版社の倒産によるものだったり、在庫が大量に出てしまったりなどが挙げられます。

読まれない本を捨てるくらいであれば、古本屋に売ってしまったほうが良いのは読者も出版社も同じということです。

用語その6「延勘(のべかん)」

延勘は、読んで字のごとく「勘定を延長すること」を指します。

ふつうの商売はモノを仕入れた場合、すぐにその代金を払います。
しかし、この延勘で仕入れた本の場合は、代金の支払いを先延ばしにすることができます。

たとえば、書店が3ヶ月延勘(通称「3延べ」:支払いを3ヶ月先のばしにする)で仕入れると、本の代金をすぐに支払わなくていいので資金繰りがラクになります。

出版社としては、3延べにされると本の代金が入ってこないので困るところです。
しかし、書店にたいして「3延べにするからさ、この本を大きく展開してもらえない?」といったような交換条件として活用することもあります。

出版業界の専門用語6つ【まとめ】

  • ・部決→発行部数を決めること
  • ・配本→取次が書店に本を送ること
  • ・献本→宣伝のために本を差し上げること
  • ・判型→本の大きさのこと
  • ・ゾッキ本→古本市場に非常に安い価格で売られる本のこと
  • ・延勘→本の仕入れ代金の支払いを先延ばしにすること

今回は6つ紹介しましたが、いかがでしたか。
この記事を書いているうちに業界ツウへの想いが高ぶってきましたので、また別記事で出版業界専門用語をたくさん紹介していきたいと思います。

以上、出版業界の専門用語まとめでした!