書店員は客の買う本を見ている。恥ずかしい本はネットで売れる時代

どんなに気になる本でも、本屋で恥ずかしい本は買えない。
思春期をとうに過ぎたわたしでも、いまだに本を買うときは書店員の目が気になります。

日刊SPA!に【「ハゲのための本」。書店では売れず、電子化で大ヒット】という記事が出ていたのでご紹介します。

紙書籍で発売当初は売れなかったが、電子化になりヒットした『ぼくらはみんなハゲている』(太田出版)。「日本人男性の4人に1人が薄毛に悩んでいる」というデータから身近な問題としてヒットを期待したが、売り上げは初版の5500部止まり。だが、電子化で化けた。「書店のレジに『ハゲ』と書かれた本を持っていきにくかった人でも、電子書籍なら買いやすかったのかもしれません」

大変失礼な話ですが、書店員の立場にたつと、もしハゲてる人が『ぼくらはみんなハゲている』をレジに持ってきたら笑いをこらえるのに必死になります。

というより、それをレジに持ってこれる人がいたら「お客さまとはいえ、これはイジった方がいいやつなのだろうか?」とすら考えてしまいます。




恥ずかしい本はネットで売れる

上記の本は電子化することで大きく売り上げを伸ばしました。
やはり内容が内容だけに、本屋で買うのは気が引ける本です。

ネット書店が一般的になりはじめた頃から言われていることですが、やはり店頭で買いにくい本はネット上で売れる。
これはもはやマーケティングを考える上で欠かせない要素なのかもしれません。

「紙の本でどうしても売れないなら、電子書籍化してみる」という考え方です。

現に『ぼくらはみんなハゲている』は2005年に発売された本。
それだけ前に発売された本でも、電子化することで日の目を見る可能性があるのです。

今回のケースが教えてくれることは、出版社にとっては既刊の掘り起こしをするチャンスがまだまだ残っている、ということに他なりません。

他にはどんな本がネットで売れるだろうか?

最初に「ハゲのための本」ということで例をあげましたが、こういった事例は他の本でもあてはまります。

たとえば、内容が過激な(いわゆるアダルト)な本は間違いなくネットで売れるでしょう。
そこまでいかなくとも、官能小説などはネット書店のほうが買い求めやすいはず。

あとは自分の欠点や見た目の問題に関する本なども、ネットの方が購入しやすいでしょう。

書店員はお客さんが買った本をチェックしてます

書店員というのはレジに従事する時間が長い仕事です。
そのため、なんとかして楽しみを見つけようとします。

わたしが書店員をしていたころ、レジ時間の楽しみの1つは「お客さんがどんな本を買っていくかを見ること」でした。

態度の悪いお客さんがレジに来て「(チェッ…イヤな客だな)」とか思っていても、自分が好きな作家の作品を持ってきた途端に、

「(けっこうイイ客じゃねーか)」

なんて心の中で思ったりします。

ほかには、50代前半くらいのサラリーマンが資格書を買うのを見ると、陰ながら応援したくなります。年を重ねてもチャレンジするお父さん、かっこいい!的なやつです。

あと、これは大きい声では言えませんが「anan」を買っていく若い女性がいると、正体不明の期待感が高まります。

恥ずかしい本をどうしても本屋で買いたい時は…

こんな感じで、書店員はお客さんが買った本をチェックしてます。
さすがに長蛇の列で混雑する時間は見てられませんが、レジが暇な時間はほぼ100%チェックしています。

家の近所など常連になっている本屋は特に注意が必要です。
レジ時間を楽しむのが上手な書店員は、お客さんにアダ名をつけるという芸当まで持ち合わせています。

自分の知らないところで変なアダ名が出回っていたら…1周まわってうれしいかも。

そんなわけで、恥ずかしい本をどうしても本屋で買いたい時には、レジが混んでる忙しい時間を狙いましょう。