「主婦の友社」と「主婦と生活社」の区別がつかない時の解決策

現在、日本には約3600の出版社があります。

そのなかには「ちょ、名前が似てて区別つかないよ…」という出版社があって、お困りの方も多いはず。
特に、書店員にとって似たような名前の出版社は厄介だったりします。

今回は「名前が似てる出版社」を代表して「主婦の友」&「主婦と生活社」をご紹介します。
混同しないためのチェックポイントをおさえて、業務を円滑にすすめましょう。




主婦と生活社とは?

1935年設立の主婦と生活社は東京都中央区京橋に本社を構えております。
主に雑誌に強みを持つ版元で、特に日本で初めて創刊された女性週刊誌「週刊女性」は誰もが知る雑誌です。

また、生活実用書についても良い本をたくさん出しています。
「2014年料理レシピ本大賞」では『常備菜』が【料理部門】大賞受賞
『まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本』が【お菓子部門】大賞受賞

料理レシピ本大賞は2014年から初めての開催ですが、主婦と生活社作品の独壇場といった感じでした。

そのほか代表的な雑誌タイトルは以下のとおりです。

  • ・週刊女性(女性週刊誌)
  • ・CHANTO【旧すてきな奥さん】(生活実用誌)
  • ・LEON(男性ファッション誌)
  • ・JUNON(男性アイドル誌)
  • ・ar(女性ファッション誌)

こうして見ると、よく名の知られた雑誌が多いですね。
経営資源の面も当然あるでしょうが、小学館や光文社のように同じターゲット層で複数の雑誌を展開するようなことはしていません。

ちなみに株式会社宙出版(おおぞらしゅっぱん)は主婦と生活社の系列会社。
おもにコミックを中心に刊行しています。

主婦の友社とは?

1916年に設立された主婦の友社は東京都文京区に本社を構えています。
出版社名と同じ雑誌「主婦の友」を刊行していましたが、2008年に休刊しています。

書籍については「作りおきシリーズ」が50万部を突破し、大ヒット。
『作りおきサラダ』『作りおきそうざい』『作りおきスイーツ』『作りおき生活』といったラインナップで、ラクして家事の負担を減らしたい人に好評を博しました。

また、2000年に発売した『話を聞かない男、地図が読めない女』は累計365万部の大ベストセラーとなりました。

代表的な雑誌タイトルは以下のとおりです。

  • ・Ray(女性ファッション誌)
  • ・mina(女性ファッション誌)
  • ・S Cawaii!(女性ファッション誌)
  • ・Como(育児情報誌)
  • ・ゆうゆう(生活情報誌)
  • ・園芸ガイド(園芸専門誌)

女性ファッション誌の占める割合が大きく、また実用系雑誌も多く刊行しています。
海外での販売にも力を入れており、特に「Ray」は中国版が1995年に創刊され、根強い人気を誇っています。

主婦の友社は、日系他社が挙って進出する以前の1995年に逸早く同誌中国語版の『Ray瑞麗・服飾美容』を創刊。同誌は推測出版部数30~40万冊と中国女性誌トップクラスを誇り、街中の雑誌・新聞スタンドにはいつも山積みにして売られている(出典:punta.jp)

ファッション誌については特に20代〜30代女性向けのラインナップが特徴です。

さて、どうやって区別しよう

ひととおり両社の情報をさらったところで、区別する方法について考えてみたいと思います。

まずは名称についてです。
主婦の友社は「しゅふとも」なんていう略称が出版業界では使われていますが、主婦と生活社には略称があるのでしょうか。「しゅふせい」?
もしかしたら実用書や雑誌担当者の間では明確な区別の仕方があるのかもしれませんね。

もう1つは有名な刊行物で区別するという方法があります。

  • 「週刊女性を出しているのが主婦と生活社」
  • 「Rayを出しているのが主婦の友社」
  • 「ちょいワルLEONは主婦と生活社」

などです。

しかし、ハッキリ言ってこうした区別の仕方は意味がないような気もします。
というより、そもそも区別なんかしなくても何とかなるんじゃない?

なんだかここまで書いてみて、別に混同してもなんとかなるような気がしてきました。
身も蓋もない話になりましたが、結論としては「区別したところで実益はなし」ということになりそうです。

余談ですが、主婦と生活社・主婦の友社。
いずれの社の営業担当の人も毎日のように出版社名を聞き間違われてるのではないかと思います。

特に電話で。

営業「お世話になってます、主婦と生活社の◯◯です!」

書店員「あ、どうもシュフトモさん!御社の本、よく売れてますよー!」

営業「……。」