TACが桐原書店の買収を中止!その理由と裏事情とは?

あまり見かけない事態が発生しました。

桐原書店の買収を発表していたTACが買収を中止することを10/1付の発表で明らかにしました。
TACの買収については、桐原書店がTACの傘下に!あたらしい会社名は「TAC桐原書店」で取り上げていたのですが、まさかの中止です。

なぜ中止になったのか?
そのあたりをごく簡単に解説したいと思います。




TACと桐原書店の相性は良さそうに見えたが…

そもそもは、TACが桐原書店の持つ語学系の出版物にメリットを感じたことから、買収が決めて合意に至っていました。
買収が決まったのは8月18日付の取締役会でのことです。

TACはご存知のとおり資格学校も運営する会社ですが、本も出版しています。
その本は資格系が中心で、売り上げも良好です。

ビジネス書版元で、資格の本を出しているところであればTACの強さをよく知っているのではないでしょうか。

TACが持つ検定関連に、桐原書店の語学書が組み合わされば無敵!

今回はそんな風に思われていました。

桐原書店がゴネたのが原因?

ところが一転、10月1日付けのプレスリリースで桐原書店の買収を中止するとの発表がなされました。

なぜ買収を中止しなければいけないのか?
わかりやすく言えば「桐原書店の本を販売する権利をTACが手に入れられなかった」ということです。

この度、株式会社桐原書店が出版する代表的な出版物の一部についての出版権が、事業の譲受けを予定していた当社子会社の株式会社TAC桐原書店に期日である本日までに移転されないことが確実になりました。当社としては、これらの出版物が有効に移転されないのであれば、事業譲受の目的の実現は不可能であると考えております。(子会社における株式会社桐原書店の事業全部の譲受の中止のお知らせ

ここでいう代表的な出版物というのは、推測するに英語参考書である『Forest(フォレスト)』などが該当すると考えられます。

TACが桐原書店を買収する理由は、語学書のラインナップを充実させることだったはずです。
しかし、桐原書店の代表的な出版物を出版できないのであれば、買収の意味がないのは言うまでもありません。

どういった経緯で桐原書店の出版権が移転されなかったのかは定かではありません。
推測の域を出ませんが、桐原書店が買収にゴネて出版権を譲らなかったことも考えられます。

今後の展開については発表されていません。
TACと桐原書店の統合はインパクトが大きかっただけに、肩透かしを食わされた感が拭えません。