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つまらない新刊、類書をパクってばかりのビジネス書を面白くする方法

公開日:2016/11/28 
カテゴリ:おもしろ
ビジネス書の新刊

新刊、とりわけビジネス書のラインナップを見ると、どれも似たり寄ったりでつまらなくなったなーという印象を受けます。

新しい切り口やテーマで本を作ったとしても、売れるとは限りません。それだけ、不確実な要素が増えるからです。

まだマーケットが存在しないところに、あたらしい需要を掘り起こさなければいけないわけですから、斬新な切り口の新刊というのはリスクが高いわけです。

一方、いままで売れた本の焼き直しで新刊を出すことは非常にたやすい。すでに欲しい人、実際に買っている人が存在するテーマで本を出せばどう転んだって一定数の売り上げは確保できるからです。

たとえば、ビジネス書でいえば「マンガで読める◯◯」といったシリーズがありますね。

これはむずかしくて読みづらいビジネス書を、マンガで気軽に読んでもらうことを目的として生まれた派生書です。

マンガで読めるとあって、いままでビジネス書に手を出してこなかった客層にアプローチできた功績は大きいと思います。

しかし、です。もうそれはそれは、イヤになるくらい「マンガで読める◯◯」を本屋で目にする機会が激増しました。

「おいおい、それマンガにする必要あるか?」ってくらい、超かんたんに読めるビジネス書までがマンガになっているではありませんか。

出版社として、ある程度の発行部数が見込める新刊を作るのは資金繰りを考えるうえで欠かすことはできません。

でも、焼き直しの連続で読み手としてウンザリさせられるのは事実。わたしはビジネス書を読むことが多いですが、最近は自己啓発書の類はほとんど読んでません。なぜか?もうどれもこれも、どっかで読んだ本の焼き直し。二番煎じ。その連続だからです。

どこかで見た内容の本ばかりでは、到底お金を出して買う気にはなれません。

『嫌われる勇気』がここまで売れ、なおかつ現在でも売れ続ける定番書になったのはなぜでしょうか。

それは、タイトルの妙もあります。でもそれ以上に、ニーズを読み取ってアドラー心理学という未開拓のテーマを切り開いたからです。

あたらしいジャンルやテーマで本をつくるのは手間がかかります。リスクも大きいです。でも、本当にこのままでいいのでしょうか?

ここ数年はつまらない作品ばかりが本屋に並ぶ、不作の年が続いています。ビジネス書の読者としては、あらたな胎動が起こることを願って止みません。

 


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