なぜ本屋アルバイトは1週間で辞めるのか?原因と対策を考えてみた

みなさんは、いままでどんなアルバイトをしてきましたか?
そして、そのアルバイトはどれくらいの期間続いたでしょうか?

出版不況と呼ばれる中であっても、依然として本屋でのアルバイトは高い人気を誇っています。

しかし、書店員として仕事を始めても長く続かない人も少なくありません。
なかにはわずか1週間、酷いケースだと1日で姿を消す人もいます。

なぜ本屋アルバイトは短期間で辞めてしまうのでしょうか?
原因と対策を考えてみたいと思います。




本屋アルバイトは楽しい!だけど…

本屋のアルバイトは学生はもちろん、主婦(主夫)にとっても魅力的な職場です。
特にまわりに学校がない地域では、パートさんが書店担当者として大活躍しています。

それだけ本屋は多くの人にとってやりがいのある職場ですし、実際に楽しいこともたくさんあります。
(書店員の仕事の楽しさについて詳しくは「書店員の仕事は楽しいかね?」をご覧ください)

しかし、あっという間に辞めていく人がいるのも事実。
本屋のアルバイトがキツイと言われるのはなぜなのか?
考えられる理由は、大きく分けて3つあります。

  • ・給料(時給)が安い
  • ・体力的(肉体的)にキツイ
  • ・レジばっかで耐えられない

給料(時給)が安い

本屋の給料事情が厳しいことは世間的にも有名です。
それを理由にして本屋アルバイトを辞める人が多いのは、残念でなりません。

原因

書店員の時給が安いことは、以前記事でも触れたとおりです。

無論、言うまでもないことではありますが、他の小売りに比べると本屋の時給は低い水準にあります。
その理由は出版業界の利益構造にあるわけですが、ここでは置いとくとして…。

実際にアルバイトをしたことがある人ならわかると思いますが、働いているときって「この1時間で800円かぁ」などと時間と給料を頭のなかで計算することがよくあります。

わたしもアルバイトをしていたころは、仕事中に計算していたものでした。
時給が安いアルバイトばかりでしたので、しないほうがいい計算をしては都度ガッカリしていたものです。

こうした傾向は本屋アルバイトに限ったことではありませんが、やはり計算をしてみたときの「1時間あたりの報酬」が少ない書店員は精神的にキツイのは確かです。

対策

本屋の利益率は、1冊の売り上げに対して約20%です。
ザックリ計算すると、1冊1000円の本を売るごとに200円の利益が入ることになります。

本来であれば本屋好きの立場からすると「利益構造に改革を!」と叫びたいところ。
ですが、既得権益構造が完成されすぎているので書店の利益率を改善するのはむずかしいのが現実です。

金銭的なメリットで、できることといえば「社員割引(アルバイト割引)の拡充」くらいでしょうか…。
「新本の値引き販売が認められていない中、10%割引で本を買えることがいかに恵まれているか!」

こうした割引のメリットを叩き込むしかないでしょう。

体力的(肉体的)にキツイ

本や雑誌は運ぶのが大変です。
その実情を知らずにアルバイトをはじめると、体を壊します。
以前働いていた本屋の店長は腰痛持ちで「職業病だ」とおっしゃっていました。

原因

重い本を運び、シフト次第ではずっと返品作業。
こうした肉体的な労働は、体力をかなり消耗させます。

本が好きな人であれば多少は耐えられるのでしょうが「なんとなく興味があって」レベルでは到底続きません。

むしろ「本屋ってラクそうでいいじゃん」と思っている人は、補充と返品のダンボール作業に辟易するでしょう。

対策

個人的に返品作業は嫌いではありませんでした。
「いかに効率よく、返本でダンボールを埋めることができるか」を考えるのが大好きだったからです。

肉体的なツラさは精神的にフォローするしかありません。

上述のダンボール詰めなどは、スタッフ同士で褒め合う習慣を付けさせるとヤル気がアップするかもしれません。

場合によっては「ダンボール詰めコンテスト」を開いて、店舗ごとに優秀者を表彰するのもいいですね。

レジばっかで耐えられない

本屋アルバイトはなぜ人気があるのか、その理由はさまざまです。
しかし、やはり人気の理由として高いのは「いろんな本を知ることができる」「自分の好きな本を並べられる」ではないでしょうか。

そんな希望を持って本屋アルバイトを始めて多くの人は愕然とします。

「レジばっかじゃねーかーーー!」

原因

バイト始めたてというのはほぼ100%レジ打ちから始まります。
そして、1人でレジを打てるようになるまで、自由に売り場へ出られる確率はほぼ0%です。

そのため、アルバイトをはじめた多くの人が早々に辞めていくのです。
レジ打ち強化月間は入社して1ヶ月くらいなのですが、その期間を越えられません。

これは小売りの宿命、レジがあるお店の宿命なので避けては通れません。
しかし、教育する側の組織やリーダーが工夫することはできるはずです。

対策

これは一貫して主張していきたいのですが「シフトを工夫しよう」。これに尽きます。

たとえば1時間レジのシフトならば、そのうち5分は売り場に出られるようにする。
あるいは、30分ずつ交代でレジ担当を回すなどがあります。

これは本屋の人員環境によるところがあるので、お店ごとの工夫が必要になるでしょう。

もう1つ対策としては、カバー折りの楽しさを教えこむことです。
お客さんが来なくてレジがヒマなとき、書店員はカバー折りをする習性があります。

このカバー折りをいかに楽しむかを、先輩や上司が教えないとダメです。
ペライチの大きな紙からカバーを作って、雑誌やムックに掛ける方法を教えると喜ばれます。時間が空いたときに良いですよ。

本屋アルバイトを辞めさせない方法【まとめ】

最後に、本屋アルバイトを1週間でやめさせない方法をまとめておきましょう。

  • ・割引制度のメリットを伝えまくる
  • ・肉体的にキツイ作業を精神的にカバーする
  • ex)ダンボール詰めコンテストなど
  • ・レジ時間を楽しめる工夫をする

書店経営者や組織のリーダーとして働いている方には、ぜひ本屋アルバイトの労働環境改善に協力していただきたいところです。

他にもなにか良いアイデアがあれば、ぜひお知らせ下さい。