こんにちは、アユム(@kot_book)です。
本は値段が手頃ながら、プレゼントとして多くの人に人気があるアイテムです。
自分の想いも伝えられるし、贈る相手のことをよく知る良い機会にもなります。
とはいえ、プレゼントに本を選ぶのはハードルが高いのも事実です。
一体どんな本を選べば良いのでしょうか?
そんな疑問や悩みに応えるべく、今回はプレゼントに本を贈るときに知っておきたいおすすめ本をご紹介。
相手に喜んでもらえる本の選び方についてもわかりやすく解説します。
プレゼントに合う本・合わない本の基準って?
プレゼントに本を選ぶ場合、自分の好みや知っている本だけで決めてしまうと失敗に終わることがあります。
本にはプレゼントに合う本・合わない本があります。その基準はなんでしょうか?
ひとことで言えば、もらう人が喜ぶジャンルの本かどうかです。本をプレゼントとして贈るときはこれに尽きます。
たとえば、ふだん本を読まない人にむずかしい文芸書を贈っても喜ばれません。
反対に小説好きの人にビジュアル中心の写真集を贈っても喜ばれないかもしれません。
まずは相手の好きなジャンルや好きな本は何か。そして、ふだんどんなことに興味を持っているのか。こうしたことを調べることが、プレゼントの成功に大きく関係してきます。
相手が喜びそうな本を調べる方法として、おもに以下の方法が効果的でしょう。
- ・ふだんの会話から興味を探る
- ・相手の家の本棚が見られる場合、並んでいる本から推測する
- ・最近なにかオススメの本ない?と聞いてみる
王道は会話から相手の興味がありそうな本を探ること
会話のなかから、相手の好きな本を探るのは基本的なやり方です。
たとえば、週末は何をして過ごしているのか。家ではどんなテレビを見ているのか。最近使っているスマホアプリはなにか。
こうした何気ない会話のなかにも、相手が喜ぶ本の情報は含まれています。
相手の本棚が見られれば、プレゼント選びはスムーズになる!
会社の人やそこまで親しくない知り合いの場合はむずかしいでしょうが、相手の家に行く仲であれば本棚をチェックする方法があります。
もし本棚が見られるのであれば、すでに持っている本を贈るのは当然NG。
本棚に並んでいる本の関連書籍をプレゼントすれば、失敗する可能性はかなり低くなります。
本棚といかないまでも、部屋のなかに置かれている雑誌や本、さらにはインテリアや雑貨なども参考になるでしょう。
相手におすすめ本を聞いて、最近ハマっているものを引き出す
直接的に相手の好きな本やハマっている本を聞き出すことで、プレゼント選びはグッとラクになります。
ふだんの会話で「なにか本を読みたいんだけど、なにかオススメの本ない?」と聞くのは自然なことです。
そこで得られる回答から、相手が喜びそうな本を推測しましょう。
プレゼントに喜ばれるおすすめの本【15選】
さて、ここからは実際にプレゼントにおすすめの本をご紹介していきます。
贈る相手の好みに合わせて、参考にしてみてくださいね。
風景写真が好きな人にオススメの本
日本国内の美しい風景を集めた写真集です。
東京タワーの映る夜景といった定番から、吉野山の桜などちょっとツウな写真まで。どのカットも美しいので、ずっと見ていられます。
内容もさることながら、装丁が美しいのでもらった人も喜んでくれるはず。
ネコ好きにはズバリ、おすすめの1冊
ポップアップブック(仕掛け絵本)で、ネコ好きには間違いなくハマる1冊です。
イラストや写真がふんだんに使われているので、活字が苦手な人でも大丈夫。
装丁の手触りも楽しめるので、老若男女問わず喜ばれるはずです。
イヌ好きにはズバリ、おすすめの1冊
世界中で撮られた美しい犬の写真集です。図鑑となっていますが、ビジュアル中心なので飽きずに読み続けられます。
写真とテキスト(解説)のバランスが非常に良い本です。
出産祝いや子ども向けプレゼントにおすすめの本
有名なイラストレーターであるリサ・ラーソンの作品。内容はイラスト数字のかぞえ絵本となっています。
子どもに読ませるのはもちろん、ビジュアルの可愛さから大人でも楽しめる1冊です。
出産祝いや子ども向けプレゼントにおすすめの本2
上記、リサ・ラーソンの姉妹本的な立ち位置の1冊。
英語とスウェーデン語で書かれていますが、カラフルなページはめくるだけで楽しさが広がります。
デザインに興味がある人におすすめの1冊
デザインのノウハウを目で見て楽しむことができる1冊。
ベーシックな内容なので、デザインを仕事にしている人だけでなくデザインに興味がある人すべてにオススメ。
社会人や仕事熱心な人におすすめの1冊
コミュニケーションや対人関係におけるすべてのノウハウや心がまえが書かれた超名著。
あらゆる自己啓発書は、この本が源流にあると言っても過言ではありません。
同じ著者の『道は開ける』という本もプレゼントとして人気が高いのでおすすめです。2冊セットでプレゼントもあり!
旅好きの女性にプレゼントしたい本
イラストレーターである松尾たいこさんが、出雲大社などを旅して描いたイラスト&エッセイ集。
配色がとてもキレイで、旅をするときはもちろん、眺めるだけでも気持ちが上げる1冊です。
アートに興味がある人にプレゼントしたい本
日本のみならず世界を舞台に活躍する芸術家・草間彌生の作品集。
独特の水玉模様は好き嫌いが分かれるところですが、鮮やかな配色には目を奪われます。
彼女がつくってきた作品の背景にある動機や歴史なども包括的に学べる1冊です。
自然の風景が好きな人にオススメの1冊
自然の風景やアートが好きな人にプレゼントしたい1冊。
この本は第50回造本装幀コンクール 文部科学大臣賞を受賞した写真集。
2巻セットだと専用スリーブケースが付属するので、さらにオススメです。
誕生日プレゼントに本をあげるのは意外とハードルが高い
大切な人の誕生日。…どうしよう。何をあげればいいのかわからない。
無難に花でもあげる?いや、もっと実用的なほうがいいな。
そんな風に迷っているときこそ誕生日プレゼントに本を選びましょう。
ただし、誕生日の場合には、通常のプレゼントとはちょっとだけちがうコツがあります。
誕生日プレゼントに本を選ぶ人は多いですが、じつは誕生日に本をあげるのはけっこうハードルが高かったりします。
というのも、例えばバッグとかアクセサリーであれば単純に見た目が可愛いとかカッコイイだけで、喜んでもらえる可能性が高いですよね。
ましてや花束をプレゼントするなんていうのは典型的なやつで、よほどの社会不適合者でない限り喜んでくれるはずです。
では本はどうなのか?
本をプレゼントする場合、まず相手のことを知っていなければいけませんよね。プレゼントする相手がどれくらい本を読む人なのか、それとも全く読まない人なのか。
読むとしたら、どんなジャンルの本を読むのか。読まないとしたら、どんな本を贈れば本を好きになってくれるだろう。そこまで考えたうえで本をチョイスする必要があります。
ここまではさきほど説明したとおりです。
「もう、そんなの面倒。まっぴらごめんだよ…」
そう感じる人も多いかもしれません。
しかし、あなたのプレゼントした本が相手の人生を好転させる可能性があるとしたら?なにより、相手が喜ぶ本をプレゼントできたときの精神的なつながりの強さは、他のプレゼントでは計り知れません。
普通に花やアクセサリーや時計をあげた時よりも、比較にならないほど気持ちのつながりが強くなります。
プレゼントする本を選ぶための3つのパターン
それでは誕生日にプレゼントする本を選ぶための具体的なコツについて紹介していきます。
誕生日においては、おもに以下の3つの基準からプレゼントを選ぶのがおすすめです。
- ・相手と同じ誕生日の作家で選ぶ
- ・相手と同じ出身地の作家で選ぶ
- ・表紙が美しくて飾りたくなる本を選ぶ
相手と同じ誕生日の作家の本をプレゼントする
1つ目の方法は相手の誕生日と同じ日に生まれた作家や著名人の本を渡す。という方法です。
このパターンは、本をふだんから読んでいる人に特に喜ばれる方法です。
たとえば、本をプレゼントする相手の誕生日が10月21日だとしましょう。
その場合、10月21日生まれの小説家や作家の本をチョイスするのです(ちなみに10月21日は江戸川乱歩の誕生日)。
もし仮に、相手と同じ誕生日の作家がいなければ、同じ誕生月の作家でも良いと思います。
人は同じ誕生月というだけで、けっこう親近感をおぼえるものです。
本が好きな人であれば、「この人と同じ誕生日なんだ!知らなかった!ありがとう!」と喜んでもらえる可能性大です。
誕生日が同じというのは、かなり親近感が湧きます。
ですので、この方法はふだん本を読まない人に対しても有効です。
同じ誕生日の作家の作品をキッカケにして本の楽しさを知ってもらいましょう。
また、単純に「誕生日が同じ著名人の本」を贈るのもオススメです。
たとえば「バースデー文庫」という企画では、カバーに包まれた本に日付だけが記載されています。
相手と同じ出身地の作家の本をプレゼントする
2つ目の方法は、相手と同じ出身地の作家や著名人の本をプレゼントする方法です。
この方法は1と同じ理由で、作家との親近感をおぼえてもらうことで喜んでもらう手法です。
また、作家は自分の出身地を題材にして本を書くことが多いのもポイントです。自分の出身地を題材にした本は誰しも興味があります。
たとえば、作家の中上健次は和歌山県出身なのですが、彼は紀州熊野を題材にして小説を多く書いていて「紀州サーガ」とよばれる独特の土着的な作品世界を作り上げました。
他にもたとえば、推理小説作家の貴志祐介さんは大阪府出身。大学は京都大学卒業ですが、関西という括り(やや強引?)で作品を選ぶのもいいかもしれません。
作品の中で出身地が取り上げられている本は、喜んでもらえる可能性が高くなるでしょう。
特に、その土地特有のテーマが題材の本は期待度が上がります。
読んでも飾っても美しい本をプレゼントする
最後はいわゆるビジュアル本をプレゼントするという方法です。
誕生日も出身地も、同じ作家が見つからないし、きっと本も読まないけど、やっぱり本をあげたい!
そんなときはビジュアル的に楽しめる本をプレゼントしましょう。
ビジュアル本で重要なのが、カバーのデザイン。プレゼントを渡したときの第一印象はとても大事です。
ですから、包装紙をパッと開いたときに美しいデザインのカバーが飛び出てくれば好印象。
じつはわたしも、ビジュアルがきれいな本をプレゼントしてもらったことがあります。カバーデザインはすごくキレイで、とても嬉しかったのですが、中身に興味を持てず内容はほとんど読んでません。
じゃあこのプレゼントは失敗だったのか?かというと、決してそんなことはありません。
その本はカバーデザインがとても美しいため、部屋にもスゴく映えるんです。いまでは部屋の本棚にインテリアとして飾っています。
このように、ビジュアルがキレイな本はたとえ中身が相手にフィットしなくても問題ありません。なぜなら、飾ってもらうという使われ方があるからです。
本のプレゼントは相手への理解が成功のカギ
以上、本をプレゼントするときにチェックしたい方法について紹介しました。
本をプレゼントする場合、すべてに共通するのは「とにかく相手について知ること」だと思います。
日頃の何気ない会話で知ったことをプレゼントにつなげると非常に喜ばれます。
選ぶ人も受け取る人も幸せな気分になれる。そんなプレゼントにしたいですね。