『ALL IN ONE』を始めて1ヶ月。英語の全技能レベルが上がる最高の1冊でした【レビュー】

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『ALL IN ONE』を始めて1ヶ月。英語の全技能が一気に学べる最高の1冊でした おすすめ英語教材・本

こんにちは、アユムです。

僕はもう何年も英語を勉強しているのですが、定期的に「この教材で本当に合っているのであろうか?」という疑問にぶつかります。

これまでいろいろな英語の本に手を出してきたのですが、ここ1ヶ月ほどは『ALL IN ONE』に毎日どっぷりハマっておりまして、控えめに言って最高の教材です。

『ALL IN ONE』のなにが優れているのか?今日は『ALL IN ONE』の使い方とそのメリットについて紹介しつつ、どんな英語レベルの人が読むべきかについて解説します。

『ALL IN ONE』の内容をザックリ紹介

『ALL IN ONE』はその名のとおり、英語の学習に必要なコンテンツが1冊に集約された本です。

具体的には、

  • ・英単語
  • ・英熟語
  • ・英文法
  • ・英文読解

という、本来ならそれぞれ1冊の本として刊行されるような内容がすべて集約されています。

つまり、この1冊さえやり遂げれば英語レベルが飛躍的にアップするということです。

『ALL IN ONE』は1ページ1単元となっており、例文が419個あります。すべての単元が1ページごとに完結するので、学習計画が立てやすいのも大きな魅力です。

本文は以下のような構成になっています。

『ALL IN ONE』の本文

  • ・例文
  • ・直訳
  • ・意訳
  • ・英単語 および フレーズ
  • ・文法説明

「英語学習が全部入り」という感じで、音声CDも付いているのでリスニングはもちろんのこと、すべての技能がこの1冊でマスターできます。

TOEIC、英検、大学受験も『ALL IN ONE』でマスターできる

英語の学習をするときって、どうしても「受験用」とか「TOEIC用」とか「英検用」という感じで教材を分けてしまいがちなんですが、それは良い教材を自分から排除することになるだけなのでやめたほうがいいです。

『ALL IN ONE』は大学受験用の教材として人気があったりもするんですが、用途はかなり幅広く、社会人でも余裕で使えます。

『ALL IN ONE』で到達可能なレベルが本書内に掲載されていたので、表を作りました。

『ALL IN ONE』で到達可能なレベル
単語熟語・構文文法・語法英文読解聴き取り英訳・英作
TOEIC730点
TOEIC800点
TOEIC900点
英検2級
英検準1級
英検1級
センター試験8割
GMARCH、関関同立
東大、京大、早慶上位学部(○)
  • ◎ 十分到達
  • ○ 到達
  • △ やや不足
  • ✕ 不足
  • ー 出題なし

例文の長さがちょうどいい

『ALL IN ONE』の例文はすべてがちょうどいい長さになっています。その理由は、本書では以下のように説明しています。

集中力を高めるために例文の長さを短くしています。但し、短すぎると読解の訓練ができないので、考えて読まなければならない20〜30語にしてあります。

実際にやってみると実感するんですが、長すぎず短すぎず、負荷がちょうど良い。

長文を毎日やるとけっこうしんどいので挫折しやすいんですが、『ALL IN ONE』は適度な負荷がかかるのでギリギリ毎日続けられる分量にキープされています。

「語順での直訳」と「意訳」があるので理解が深まる

まずは入門書で知識を貯める

『ALL IN ONE』には例文の語順で直訳と意訳の2つがあります。

訳し方はあまり注目されないポイントですが、僕は『ALL IN ONE』を選ぶ最大の理由の1つに挙げてもいいと思っているくらいです。

ほとんどの英語教材は意訳、つまり英文に対して”いい感じ”の日本語訳をあてることがほとんどです。

意訳にも良い面はありますが「この単語は本来なんて意味なんだろう?」とか「意訳されすぎてて、熟語の意味がよくわからない」という事態が起こりやすいんですよね。

その点、『ALL IN ONE』はどちらもカバーしているので非常にわかりやすいです。

具体例をご紹介しましょう。たとえば、『ALL IN ONE』には以下の例文が掲載されています。

“I’ve had a dull pain in my chest on and off for a couple of days.” “Really? That’s too bad. Have you seen a proper doctor?”

そして、以下のような直訳と意訳が書かれています。

【語順の直訳】

「私はずっともっている・鈍い痛みを / 私の胸部に / 断続的に / 数日間」「本当に?それはいけないですね。すでに診てもらったのですか・きちんとした医者に」

【意訳】

「ここ数日、断続的に胸に鈍い痛みがあるんだ」「本当?それはいけないわね。ちゃんとした医者に診てもらったの?」

上記の場合だと、文頭の I’ve had〜 の訳し方がポイントですね。「私はずっともっている」という直訳があることで、I’ve had〜 が持つニュアンスを理解しやすくなります。

わからない英単語の和訳に不足がない

『ALL IN ONE』には英単語も載っていまして、例文のなかで使われている単語の訳が書かれています。

ここまではどんな教材でも同じなんですが、僕は「わからない単語の和訳に不足がない」という点に感動しました。

どういうことかというと、

【この単語わからないな → 意味をチェックしてみよう → なんだ、意味載ってないじゃん → 辞書を引く】

という面倒がまったく起こらないということです。伝わりますかね?(笑)

英語をやってきた人なら経験があると思うんですが、わからない単語が出てきたときに、その教材のなかに意味が載ってないことってけっこうありませんか?

和訳がないと、その本をいったん閉じて辞書を引かなくてはいけません。これってけっこうストレスなんです。

しかし、『ALL IN ONE』はその必要がない。

僕は1ヶ月にわたって『ALL IN ONE』をやってきましたが、わからないなと思った単語には百発百中で和訳がついてます。

もちろん、英語レベルによっては単語説明に不足を感じることがあるかもしれませんが、少なくとも僕は非常に満足しています。

文法の説明は短いのにめちゃくちゃわかりやすくて感動

『ALL IN ONE』は文法の説明も書かれているので、文法書を買う必要がありません。

そして、その文法の説明がめちゃくちゃわかりやすい。僕はかれこれ30冊以上、英語の教材を読み込んできましたが、ここまで納得感のある英文法の説明が書かれているのは始めてです。それくらい良い。

わかりやすくいえば「なんでここってこうなるの?」という疑問にピンポイントで答えてくれます。

たとえば、英語学習でつまずきやすい文法に過去完了形(had + 過去分詞)があります。けっこうややこしいですよね。

これも実際の例文を紹介しつつ、解説もあわせて見てみましょう。

The presidential candidate got off the bus and shook hands in turn with each of his loyal supporters, who had cheerfully greeted him.

大統領候補者はバスを降りて、にこやかに出迎えてくれた熱心な支持者達一人一人と順番に握手を交わしていった。

さて、この例文を見て had 〜 greeted がどんな意図をもって使われているのかパッと理解するのはむずかしいですよね。

でも、以下の解説を見ればスパッと理解できます。

例文の「彼を出迎えていた」は「大統領候補がバスを降りて支持者と握手をした」という過去の時点までにすでに完了していた行為なので「過去完了形」が使われています。(中略)

「彼を出迎えていた」のがすでに完了していた行為であることを明確にするために過去完了形が使われているわけです。

どうでしょうか。僕はこの解説を読んで、これまで漠然と理解していた過去完了形が、ハッキリと理解できたことを実感しました。

英語の文法書って「ここでは過去完了形が使われます」と説明するばかりで、「なぜ過去完了形が使われるのか?」についての説明が書かれていないことが多いんですよね。

そういった本と比べても、『ALL IN ONE』の文法解説のわかりやすさは圧倒的です。

非常に少ない紙幅、少ない文章のなかで完結に説明しているところに、もはや感動すら覚えます(ちょっと褒めすぎか)。

リスニング音声がナチュラルでかなり速くて良い

『ALL IN ONE』にはリスニングCD

『ALL IN ONE』にはリスニングCDがついておりまして、すべての例文が掲載されています。

このCDが良いのが、非常にナチュラルなスピードだということです。英語の教材にありがちな「遅すぎる。ネイティブはこんなに遅く喋らないよ」という不満が一切ありません。

見方を変えれば速くて追いつくのが大変とも言えるのですが、音声スピードの速さはスマホアプリを使えば簡単に調節できるので問題なしです。

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『ALL IN ONE』のリスニングCDでひとつ残念なのは、英文に対する和訳が吹き込まれてないことです。つまり、英文しかCDには収録されていません。

ですから、音声CDだけで英文の理解を深めるのはむずかしいでしょう。

僕は、本を読み込んで例文をしっかり理解したうえで、音声CDを聞き流すという使い方をしています(防水スピーカーを使ってシャワー浴びながら音声を聞くのがオススメ)。

タスク管理シートがあるから、毎日の習慣にできる

もう一つ、『ALL IN ONE』の素晴らしいところが「学習進度表」がついていることです。

いわゆるタスク管理シートみたいなものでして、学習計画を立てるのにめちゃくちゃ便利。

『ALL IN ONE』にはCDが2枚ついているんですが、そのなかに「1日7例文の学習進度表」が収録されていて、それを使っています。

僕はこれをプリントアウトしてノートに貼り、毎日チェックをつけています↓

ALL IN ONE の学習進度表

ALL IN ONE の学習進度シート

このシートは、1日7例文を1つのセットにして、それを毎日続けるという目標でスケジュールが立てられています。

1日目から始まり、110日目まで。つまり、4ヶ月ほどかけて1冊を完全に習得するという、かなり本気のスケジュールが組まれています。

『ALL IN ONE』は反復学習を推奨していまして、1度読んだ範囲を何度も繰り返し学習する方法をくわしく紹介しています。ようするに、復習ですね。

英語学習をするときにありがちな「どの範囲をどれくらいの時間でやればいいんだろう?」という悩みは、このシートであっさり解決しちゃうわけです。

忙しい人向けに1日5例文のパターンもCDに収録されているので、ありがたいですね。

ちなみに僕は上記の画像のように、タスクを終えたら青ペンでチェックを入れて、日付を書き込むようにしています。これのおかげで、毎日続けるモチベーションになっています。

僕が実践する『ALL IN ONE』の使い方

さて、ここからは『ALL IN ONE』の使い方について解説したいと思います。

僕はこんな感じで使っています。

  • ① 例文の意味を確認し、文法の解説を読む
  • ② わからない単語の意味をおさえる→Ankiに登録
  • ③ 音声とテキストでシャドーイング 3回
  • ④ テキストだけで例文を音読 3回
  • ⑤ 音声だけでシャドーイング 3回

こんな感じで、1日7例文を1つの区切りにして毎日やっています。

僕は英語音読をはじめてから英語力が上がったのを実感しているので、『ALL IN ONE』でも音読学習を積極的に取り入れています。

『ALL IN ONE』は問題形式ではないため、漫然と読んでいるだけでは効果が薄いと思います。

ちなみに、『ALL IN ONE』で出てきたわからない単語は、Ankiという単語アプリに登録しています。

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『ALL IN ONE』に欠点はないのか?

ここまで『ALL IN ONE』を褒めまくってきましたが、どんな教材にも欠点はあります。

ただ、『ALL IN ONE』に関しては欠点がほとんどないと思っておりまして、強いて挙げるなら下記の2点です。

  • ・例文がつまらない
  • ・音声CDに日本語がない

まず、例文についてですが、内容はいたって平凡です。英単語帳『DUO』のようにちょっと笑える文もないですし、「文単」(文で覚える単熟語)のように教養が身につく内容でもありません(そもそも文単とは文章の長さが違いすぎますが)。

ですから、読んでて退屈といえば退屈です。

そして、さきほど説明したように音声CDは英語しか吹き込まれてないため、瞬間英作文のような【日本語→英語】という流れを使った英作文ができません。

上記2つが欠点として挙げられますので、学習目的や個人の好みによっては、『ALL IN ONE』が合わないという可能性もゼロではありません。

『ALL IN ONE』が難しい人はBasic版もおすすめ

『ALL IN ONE』はわりと難しい教材だと思います。英語初心者が手を出すと、ほぼ100%挫折します。

なので、自分の英語力をしっかり見極めてから買うようにしましょう。

上記の表では、到達できるレベルを紹介しましたが、到達できるからといってむやみに『ALL IN ONE』を選ぶのはおすすめできません。

僕はTOEIC650点のときに『ALL IN ONE』をスタートさせましたが、負荷はちょうどいいくらいです。

自分の学習レベルと教材に乖離がある人は、『ALL IN ONE』を選ぶのはまだ早いかもしれません。

幸いなことに、『ALL IN ONE』と同じコンセプトでつくられた『ALL IN ONE Basic』という入門レベルの教材もあるので、レベルによって上手く使い分けましょう。

「この1冊さえやれば英語力が身につく」という信頼はデカい

時間のない社会人におすすめ!絶対に読むべき英語の参考書

英語学習をするときの大きな悩みの1つが教材選びだと思います。

買ったばかりのころは「今度こそ、この本をやりきるぞ!」と意気揚々とスタートできるものです。

しかし、時間が経つにつれて「本当にこの本で大丈夫かな」とか「英語が伸びないのは教材のせいだ」と考え始めてしまい、いろいろな教材に手を出して、なかなか英語力が伸びないという人はたくさんいます(僕もその一人でした)。

僕はこれまでかなりの冊数の英語本を読んできましたが、『ALL IN ONE』はそのなかでもTOPを争うレベルで良い本です。

やっぱり「この1冊さえ極めれば、英語力が伸びるんだ」という信頼が持てるかどうかは、英語学習においてかなり重要だと思います。

自信を持っておすすめできる1冊なので、英語教材で迷っている人はぜひ手にとってみてください。

おすすめ英語教材・本リスニングリーディング英作文・ライティング英文法
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アユム

ライター。書店と出版社での仕事を経験後、本と英語のWebマガジン「コトビー」を運営。2017年より株式会社ミシェルベース代表取締役。現在の目標は1日1冊、洋書を読むこと。1988年、千葉県生まれ。読書量は年間200冊ほど。

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