日本国内ではdマガジン、ビューン、ブックパスなどの雑誌読み放題が人気を獲得しています。
特に以前の記事でも取り上げたdマガジンは、読める雑誌の数が多いこともあり大変な人気です。
「放題」サービスは、雑誌だけでなく音楽や映画も流行しています。
しかし、アメリカでは少しだけ事情がちがうことは意外と知られていません。
音楽のストリーミング配信、映画の見放題は盛んですが、じつは雑誌の読み放題サービスがそこまで流行していないのです。
なぜアメリカでは雑誌読み放題があまり利用されていないのでしょうか?
その理由と、今回行われたリニューアルについて見ていきましょう。
出版社ごとに分かれていて使い勝手が悪かった
これまで提供されていた雑誌読み放題サービス「ネクストイシュー」は、コンデナストやハーストといった大手出版社を中心に合弁企業を立ち上げてスタートしたものです。
アメリカで雑誌読み放題サービスというのは新鮮に受け取られていましたが、出版社間の壁が存在していました。
このネクストイシュー、じつは出版社ごとの「縦割り」になっていて、1冊ずつしか読めなかったのです。
つまり、雑誌を横断的に読むことしかできず、使い勝手が悪いものでした。
それが今回のリニューアルで大幅刷新。
名称も「テキスチャー」と変わり、出版社の壁を取っ払いました。
180を超える雑誌が、横断的に読み放題となったのです。
また、dマガジンでも提供されているような「テーマごとの記事」で読むこともできます。
あらゆる雑誌を出版社に関係なく読み放題にしたことが、今回のリニューアルの大きな目玉と言えそうです。
アメリカの雑誌読み放題は高い!日本は安くていいね…
さて、このアメリカの雑誌読み放題サービス「テキスチャー」。
月額の料金が気になるところです。
会員には2種類あり、利用者が選ぶことができます。
- ・週刊誌・月刊誌ともに読み放題のプレミアム会員
- →月額14.99米ドル
- ・月刊誌に限られるベーシック会員
- →月額9.99米ドル
使い方やニーズにもよるでしょうが、個人的には週刊誌が読めないのは考えられません。
なので必然的にプレミアム会員を選ぶことになります。
すると、月額料金は14.99米ドル。1ドル=100円換算にすると、約1500円です。
現在のdマガジンの月額料金は税込み432円。
いかに日本の雑誌読み放題サービスが低価格で提供されているかがわかります。
アメリカは紙の雑誌の定期購読が非常に安いことで有名です。
そんななか、どのくらいデジタル雑誌の読み放題サービスが普及するか。
今後の利用者の動向が気になるところです。