「装丁?カバー?表紙?」「書店?本屋?」本の話をするときに注意したい意味の違いと使い方

「1冊ルール」書籍

こんにちは、あゆむです。

僕はかれこれ10年近くブログを書き続けているのですが、文章を書くときに困るのが「似ている用語の使い分け」です。

自分なりの解釈で言葉を使ってしまうと、伝えたいことが相手に伝わらなかったり、下手すれば誤解を与えてしまうこともあります。

というわけで今回は、似ている言葉の意味の違いと用例について、僕なりに気をつけていることを紹介していこうと思います。

装丁、カバー、表紙。意味のちがい

こうやって出版業界の話題や書評記事を書いていると、さまざまな言葉(専門用語含む)を使う機会が多くあります。

そのなかでとくに厄介なのが「似たような意味を持つ用語」です。

その代表例が、タイトルにも示したとおり「装丁」「カバー」「表紙」という3つの用語。

この3つの言葉は同じようで、じつはきちんと意味にちがいがあります。

  • 装丁
  • ▷ 本の見た目全体のデザインのこと
  • カバー(ジャケット)
  • ▷ 本の周りに巻かれる、取り外しができる紙のこと
  • 表紙
  • ▷ 書籍本体を保護するもっとも外側の部分

厳密に言うとこんなちがいがあります。

「装丁」の意味に関しては納得感があると思うのですが、「カバー」と「表紙」はちょっとわかりづらいですね。

「表紙」は取り外すことはできない固定された部分の名称ということです。まどろっこしい説明になりますが「カバーで包まれていて、接している部分が表紙」になります。

正直、ほとんど使い分けはされてない

実際のやり取りや会話では、カバーのことを表紙といったり、表紙のことを装丁と呼んだりもするんですよね。

僕が出版社で働いていたときも、「装丁・カバー・表紙」を厳密に使い分けていたわけではないし、使い分けなくても実務上、問題はありませんでした(同僚や上司も、特に使い分けは意識してない感じだった)。

本来、それぞれの言葉が持つ厳密な意味はちがうのかもしれないけど、一般的にそれで通ってしまっているというのが実状というわけです。

ちょっと脱線。本来の意味とは違う使われ方をする言葉

広く知られている言葉の意味と、本来の言葉の意味が大きく変化してしまうことはよくあります。

たとえば「役不足」という言葉。

役不足には、「身分不相応な軽い役目=こんな仕事じゃ不満足」といった本来の意味があります。

しかし、最近は「身分不相応な重い役目=こんな仕事、自分には出来ない」といった意味で使われることが多いですよね。

つまり、”本来の意味”と”変化して定着した意味”のどちらを使うべきなのかはとてもむずかしい判断というわけです。

「どっちの意味で使うか?」という迷いが生じる

本当はカッコよく「装丁」という言葉を使いたい自分がいたとします。でも、装丁という言葉はあまり一般的ではないし、使っても相手に通じない可能性もありますよね。

だから、カバーという言葉を泣く泣く使わざるを得ない場面もあったりします。

こんな感じで、意味が似ている言葉や変化している言葉を扱うときには迷いが生じるわけです。

本屋と書店、どっちが人気?

本について書くときに、必ずといっていいほど使われる言葉に「本屋」と「書店」があります。

この2つは、意味が似ている(ほぼ同じ)言葉の代表例ともいえますよね。

本屋と書店には意味のちがいがあるのでしょうか?

いままではなんとなくニュアンスで使ってきましたが、ちょっと辞書で調べてみました。

  • 【本屋】
  • 1. 書物を売る店。また、その業者。出版社をさすこともある。書店。
  • 2. 映画業界などで、脚本・シナリオを書く人。台本作家。
  • 3. 屋敷の中で主となる建物。母屋 (おもや) 。
  • (出典:デジタル大辞泉)
  • 【書店】
  • 書物を売る店。また、書物を出版する店。本屋。
  • (出典:デジタル大辞泉)

調べてみて、もっと深いちがいがあるのかと期待したのですが…そんなことはありませんでした。

ちなみに、本屋が「出版社をさすこともある」と定義されているけど、現代においてその使われ方は皆無といっていいでしょう。年配の人は使うのかもですが、少なくとも僕は、出版社のことを本屋と呼んでいる人に出会ったことがありません。

本屋にはいくつかの意味があるものの、書店と本屋は同じ意味があると考えて良さそうです。

余談ですが、本屋と呼ばれてあまり良い気分がしない本屋さんもいるみたいです。本屋という言葉には「本のことにしか能がない」みたいな意味が含まれるから、本屋と言われたくないらしい。

正直、その感覚はまったくわからないのですが、そういう感性を持っている人もいるので要注意ですね(まあ、まず大丈夫だとは思いますが)。

意味が同じとわかっても、なんだか複雑な心境

「意味が同じとわかって一安心」といきたいところですが、考えようによっては困りものです。なぜなら、「本屋」と「書店」をそれこそ感覚で使い分けるしかないから。

本屋と書店に意味のちがいがあれば、ハッキリ区別できますよね。でも、意味が同じだと自分のニュアンスや伝わりやすさで使い分けるしかない。

つまり、発信側のさじ加減に委ねられた言葉というわけです。

「ここは”本屋”という言葉のほうがニュアンスが伝わるかな…」

「【”書店”売上高】よりも【”本屋”の売り上げ高】のほうが、字面がやわらかくていいかな…」

そんなことを考えるのも楽しい時間ではありますが、厳密に意味が分かれてたほうが発信しやすいのも事実。むずかしい問題です。

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あゆむ

読書ブロガー。 銀行 → 書店員 → 出版社の仕事を経験後、フリーランスに。2017年、法人化。おすすめの本、読書術、英語学習について発信しています。ビジネス書を読むことが多いです。英会話と洋書多読も継続中。おかげさまで、当ブログ「コトビー」は累計読者数が400万人を突破しました。

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