たまに「自分の住む街から本屋が消えたらどうなるだろう?」と、実際に起こりそうな妄想をしてゾッとしております。
時間があれば本屋に行ってしまう私にとって、本屋の存在は非常に重要。にも関わらず、本屋の数は減少の一途を辿っています。
さて、そんな減りつつある本屋の状況について興味深い調査が発表されました。
それは「人口10万人あたり書店数」。わかりやすくいえば、その都道府県における人と本屋の割合のことです。
調査結果を見てなんとも驚き。どうせ上位は大都市だろう、と思っていたら全然結果がちがいました。
人口と書店数の割合は、なんとも予想外な結果。
この調査はNTTタウンページが行っているもので、人口10万人あたりの書店登録件数を抽出しています。
ですから、人口が多い都道府県だからといって、上位にランクインするとは限りません。
ここではランキングの上位5位までをご紹介したいと思います。
- 第1位 福井県
- 第2位 徳島県
- 第3位 石川県
- 第4位 高知県
- 第5位 香川県
ランキングに並んでいる都道府県を見て意外に感じた人も多いのではないでしょうか。なぜなら、首都圏や大都市と呼ばれるエリアが1つもランクインしてないからです。
感覚的に言えば、たとえば東京都内は非常に書店数が多い印象があります。ですから、きっとランキングも上位だろうと。
でも、人口あたりで換算するとかなり低いことが見てとれます。
つまり、書店数は多いけど、それに比例して人口も多いから上位には入ってこない、というわけです。
さて、第1位は福井県でした。福井県がトップになるのは納得できる要素が多くて、じつは福井は2015年の文部科学省全国学力テストの学習状況調査で小学生の読書率・図書館利用率ともに1位という実績があります。
人口に対してしっかりと本が手に取れる環境がまわりにある。このことが、読書普及につながっていることはまちがいないでしょう。