自動車メーカーがIT企業に乗っ取られないために『CASE革命 2030年の自動車産業』

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自動車メーカーがIT企業に乗っ取られないために『CASE革命 2030年の自動車産業』おすすめ本・書評

こんにちは、アユム [ @kot_book ] です。

車は好きですが、事故のリスクを背負いながらヒヤヒヤ運転するのは好きではありません。

車を運転するたびに「自動運転が普及したらどんなに良いだろう」と考えてしまいます。

さて、これからの自動車業界は大きな変化を迎えようとしていますが、その変化は「CASE」という言葉で語られることが増えています。

今回は今後の自動車業界がどう変化していくのか、そして日本の自動車業界はどう生き残るべきなのかがわかる本『CASE革命 2030年の自動車産業』を紹介します。

「CASE」とは?ざっくりと理解する

大前提として、CASEというものについて簡単に説明しておきたいと思います。

CASEというのは、

  • 「Connected(コネクテッド)」
  • 「Autonomous(自動運転)」
  • 「Shared & Services(シェアリングとサービス)」
  • 「Electric(電動化)」

の頭文字をつなげたものです。

2016年にメルセデス・ベンツが初めて発表した比較的新しい言葉(概念)ですが、これからの自動車業界が進むべき道をわかりやすく提示しているということで、多くの人が使うようになりました。

まず「Connected(コネクテッド)」についてですが、文字通り「つながる」ことを意味します。車がインターネットにつながることはもちろん、車同士がつながることも含みます。

「Autonomous(自動運転)」は、車に運転を任せることはもちろんですが、現在普及している運転支援機能も含みます。

「Shared & Services(シェアリングとサービス)」というのは、車を個人で所有するのではなく、カーシェアのように「使いたいときだけ借りる」といった概念を表すものです。

「Electric(電動化)」はガソリン車に代わって電気自動車が普及することを意味します。

これまでの自動車メーカーは車をつくって販売することで利益を上げてきました。

しかし、CASEが進むともはや車をつくるだけでは利益を得られなくなります。

最もわかりやすい例が、GAFAをはじめとするIT企業の参入です。

車がインターネットに接続されるということは、これらのIT企業と車が密接に関わることになります。

それはつまり、車づくりの主導権が自動車メーカーからIT企業に移っていくことを意味するのです。

世界一の自動車メーカーであるトヨタも、もはや同じことをしているだけでは生き残れなくなる未来がやってきます。

自動車メーカーが恐れる「車載OS」の乗っ取り

IT企業が自動車業界を支配するという現象がなぜ起こるのか?

考えられる原因はいくつかありますが、最もわかりやすいのが「車載OS」を支配されるケースです。

自動車メーカーにとって最大の恐怖は、「アレクサ」や「グーグルアシスタント」がデファクト標準になってしまい、その結果、車載OSをIT企業が牛耳るシナリオだ。

車とAIはまだまだ普及していないので、いまの車だとあまりイメージしにくいかもしれませんが、これからは人工知能が搭載された車が当たり前になっていきます。

具体例がAmazonの「アレクサ」や、Googleの「グーグルアシスタント」です。

これらのAIが搭載された当初は、まだまだ車の一機能にしか過ぎないでしょう。しかし、AIが車に搭載されるのが当たり前になって、もはや車と人との関係において切っても切れない関係になったらどうでしょうか?

おそらく、人は車本体よりも、車に搭載されたAIを最重要視するはずです。

そうなれば力関係はあっという間に逆転し、車載OSを支配するIT企業が自動車メーカーを牛耳ることになるでしょう。

では、トヨタなどの自動車メーカーが単なる「車の供給業者」に成り下がらないためにはどうすればいいか?

その解決策として、車載OSを閉じるということが解説されています。

自動車メーカーの立場では、外部ベンダーに対して閉じておかなければならない重要な2つのゲートウェイがある。第1が、コネクティッドを支配する車載コネクティッドOSである。ここは、自動運転のアップデートをするファームウェア、交通データ、車両データ、地図データなど、車両の制御に関わる重要なデータの通り道を制御するOSである。

少し専門的な用語が多いので読みにくいかもしれませんが、車の核となる部分は外部の会社(具体的にはIT企業)に対して閉じておかないとダメだよ、ということです。

これはイメージしやすいと思いますが、車づくりにIT企業が深く関与して、自動車の基盤となる情報にまでアクセスできるようになれば、当然ながらIT企業の力が強くなります。

そうならないためにも、自動車メーカーは一定の線引をして、車載OSだけは守る姿勢を貫かなければいけません。

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Profile
Ayumu Yuasa

読書が好きなライターです。以前は書店員と出版社の仕事をしていました。2017年から㈱ミシェルベース代表。年間100冊ほど本を読みます。2013年から始めた読書ブログ「コトビー」は、おかげさまで累計読者が400万人を突破しました。趣味は「知らない街を散歩すること」

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