こんにちは、アユム(@kot_book)です。
テレビゲームばかりやって怒られる子どもはいますが、読書をして怒られる子どもはほぼゼロでしょう。
それはつまり、多くの人が「本を読む=善」「本を読まない=悪」みたいな価値観を持っているからです。
では一体、本を読む人と読まない人にはどんな差があるのでしょうか?
本を読む人と読まない人の差を知るためには、本を読むことで得られることを知るのが肝心です。
- ・読み書きに強くなる
- ・他人の人生を疑似体験できる
- ・知識を効率的にストックできる
まず、本を読むことで「読み書き」に強くなります。
読むことに関しては、読むスピードはもちろんのこと、語彙力もアップするでしょう。
事実、僕も難しい漢字や言い回しの多くを本から学びました。良くも悪くも、難しい言葉を文章で使いたがるのは読書の影響です(「人口に膾炙する」とか「怨嗟」とか)。
まあ、今の時代に難しい言葉を知っているからどうこうなるものではありません。でも、読める文章の幅はグッと広がるので、他の人がアクセスできないような文献にも手が伸びるようになります。
そういった意味では、難しい言葉を理解できるか・できないかは人生の質に少なからず差が生じてくるでしょう。
「他人の人生を疑似体験できる」というのも、本で得られる大きなメリットです。
「たかだか文庫本500円で、500年前の偉人と対話ができるのはコスパ良すぎ」みたいなことを言ったりしますが、本を読むのはまさにソレです。
人生は有限ですから、自分のみで体験できる数には限界があります。
しかし、本を読めば誰かが味わった経験を自分でも体感できます。
僕が特に痛感したのは高野秀行さんの『謎の独立国家ソマリランド』を読んだときです。
アフリカにあるソマリアは海賊が横行していて、無数の武装勢力がはびこる無政府状態の国です。
絶対に近寄ってはいけない危険な国なんですが、そのソマリアのなかに「ソマリランド」という独立国家が存在します。
「なぜソマリアという危険な国のなかに、平和な独立国家を保てるのか?」それを解明するのが、本書のテーマです。
高野さんは無謀にもソマリアに渡航し、ソマリランドの実態に迫っていきます。
この本はただソマリアの状況を伝えるだけではなく、高野さんに身に起こったヤバい出来事もたくさん紹介されています。
彼の筆致がすごい、というのもあるんですが、読んでいて終始ヒヤヒヤさせられるんですね。
僕のように安パイな人生を歩んでいる人にとっては、こうした本がとてつもなく刺激になります(もちろん、そんな危険を冒そうとは思わないけど)。

他には「知識を効率的にストックできる」というのも本の良いところです。
本を読まない人はネットに頼ることになりますが、そこには非効率な情報収集と不確かな内容が待ち受けています。
もちろん、ネットにも良いところはありますが、なにか1つのテーマについて知りたいと思ったときはネットよりも本のほうが断然便利です。なぜなら、その1冊に知識や情報が詰まってるから。
ネット検索でアレコレ調べるのは時間がかかるし、気づいたらYou Tubeで動画観てた…みたいなことも起こりえます。
あまり読書家を礼賛するような言い方をしたくはないんですが、やはり本を読む人と読まない人には歴然とした差があると思います(本を読まない時間を何に充てるかにもよるけど)。