銀座や有楽町といえば「一等地」「ブランド品」などといった言葉がよく似合います。
そんなエリアにはいったいどのような本屋があるのでしょうか?
銀座・有楽町にあるオススメの本屋7店を写真をたっぷり使って紹介いたします。
有楽町の本屋・正統派を選ぶなら「三省堂書店有楽町店」
有楽町の本屋といえば、三省堂書店有楽町店です。
三省堂書店のなかでも売り上げ上位の店舗で、基幹店として重要な位置を占めています。
1階のフロアは雑誌がメインになっており、平日・休日問わず時間帯によっては”激混み”の様相です。
正直、混んでいる時間はゆっくり本を選べません(特に1階)。
2階は専門書の売り場になっており、1階よりはゆっくり本を選ぶことが出来ます。
決して蔵書量が多いわけではありませんが、見やすい棚のレイアウトでフラット立ち寄るにはピッタリの本屋です。
文房具もわりと豊富に扱っています。
【店舗情報】
- 三省堂書店有楽町店
- ・住所:〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1
- ・電話番号:03-5222-1200
- ・JR有楽町駅目の前、東京交通会館内
新たな本屋の息吹!「MUJI BOOKS 有楽町」
続いては有楽町エリアの本屋を紹介します。
まず特筆すべきは、2015年9月4日にリニューアルオープンした無印良品有楽町店です。
そのなかにあるのが、商品と渾然一体となり本棚が並ぶ「MUJI BOOKS」。
無印良品のアイテムのなかに、絶妙な配置でレイアウトされた本が空間を彩ります。
「商品と本が一体化」となった空間は、いままでの本屋の在り方を覆します。
カフェや雑貨を併設した本屋はいままでにもありましたが、ここまでの商品量と本を組み合わせたお店は過去に類を見ません。
棚にもこだわりを持っていて、MUJI BOOKSでは「文脈棚」を採用しています。
業界人なら一度は耳にしたことであろう「文脈棚」とは、本の並び方にストーリーを持たせるというもの。
他の多くの本屋が出版社別・作家別に本を並べるのに対して、文脈棚ではそういった並べ方はしません。
大きなテーマ、たとえば下の写真にあるような「糸へん・草かんむり」といったテーマで棚をつくります。
テーマごとに本を並べることで、本棚に1つの関連性が生まれます。
これによって「思いがけない本との出会い」を演出しているわけです。
それ以外にも、レディースファッションの売り場には「ファッション・美容関連の本」を配置することで、商品と本の融合を果たしています。
どこからがMUJI BOOKSで、どこからが無印良品なのか。
境界線があいまいなので、商品を見ていたらいつのまにか本を読んでる自分がいたりします。
この体験は他の本屋ではなかなか味わえません。
ぜひ一度足を運んで欲しい本屋の1つです。超楽しいです。
【店舗情報】
- 無印良品有楽町(MUJI BOOKS)
- ・住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内3−8−3
- ・電話番号:03-5208-8241
- ・JR有楽町駅京橋口を降りてすぐ
キリスト教の本が集まる!「銀座教文館」
銀座の一等地に路面店として本屋を構えているのが「教文館」です。
お店の入り口が小さいのでつい見落としてしまいがちですが、「こんなところに本屋があったんだ」と気づくはず。
まわりには高級店やブティックなどが立ち並ぶわけですから、違和感はすごいです(笑)
「キリスト教書店」と銘打っていますが、普通の雑誌や書籍も販売しています。
建物は全体が教文館ですが、本屋は1〜3Fとなっています。
1階・2階が雑誌や書籍のフロア、3階が洋書とキリスト教書のフロアです。
圧巻なのがやはりキリスト教書の売り場です。
いままでいろんな書店をまわってきましたが、ここまでキリスト教書(とくに聖書)の品揃えが豊富なお店を見たことがありません。
キリスト教の版元別に棚がズラッっと並んでいるのも見ものです。
同じ聖書でも、手のひらサイズから分厚い据え置き型サイズまでさまざま。
あと、店員さんが英語をペラペラ喋っていたのも印象的でした。やはり外国のお客さんが多いようです。
キリスト教の人はもちろん、信仰がなくとも楽しめるお店ですので銀座に行くついでに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
【店舗情報】
- キリスト教書店 銀座教文館
- ・住所:〒104-0061 東京都中央区銀座4-5-1
- ・電話番号:03-3561-8446
- ・銀座駅スグ、銀座通り沿いにあります
【閉店】コンパクトな本屋でサッと選ぶなら「山下書店東銀座店」
【※2017年6月30日閉店。そのあとをリブロが引き継ぎ、7月3日開店】
銀座の中心街から離れた東銀座にある本屋が「山下書店東銀座店」です。
東劇の1階にお店を構えているので、鑑賞のついでに立ち寄るのもいいかもしれませんね。
山下書店といえば営業時間が長く、利便性が高いことでも知られています。
24時間営業する渋谷南口店にはおよびませんが、東銀座店は平日朝8時〜営業しています。
山下書店はコンパクトな店舗が多いですが、東銀座店も同じく小さなお店です。
品揃えはさておき、どこのお店も立地がよくて便利なんですよね。
利便性の高さは書店業界随一!さすが、山下書店!
【店舗情報】
- 山下書店東銀座店
- ・住所:〒104-8422 東京都中央区築地4-1-1
- ・電話番号:03-6228-4325
- ・東京メトロ東銀座駅徒歩1分、東劇ビルの1階
【閉店】銀座の中心街ならココ!「ブックファースト銀座コア店」
【※2017年3月10日閉店。現在はユザワヤになっています】
銀座4丁目交差点スグのところに「銀座コア」という商業ビルがあります。
その6階にお店を構えているのがブックファースト銀座コア店です。
ブックファーストが持つ、店内のデザイン性は銀座コア店でもいかんなく発揮されています。
選書にはこれといった特徴は見られませんが、広く本を楽しみたい時にはピッタリです。
ワンフロアの本屋ながら、十分な蔵書量を誇ります。
ジャンルの垣根がないので、それぞれを横断的に楽しむことができます。
銀座で本を探すなら、まずはブックファースト銀座店といって間違いないでしょう。
【店舗情報】
- ブックファースト銀座コア店
- ・住所:〒104-0061 東京都中央区 銀座5-8-20 銀座コア6階
- ・電話番号:03-3573-8889
- ・銀座4丁目交差点近く、銀座コア内にあります
- 【追記】2017年3月10日をもって閉店
【閉店】スタバと本を優雅に楽しむなら「TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ」
【2017年9月30日に閉店】
有楽町のランドマークであるマルイの8階に店舗を構える本屋がTSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイです。
この本屋の特徴はなんといっても「スターバックスコーヒー」です。
休日はコチラも混雑しているので注意が必要ですが、マルイの買い物ついでにはピッタリですね。
さきほどの無印良品ではありませんが、本屋とカフェの境界線がありません。
スタバの中にTSUTAYAの本屋があるといっても過言ではないでしょう。
それくらい一体化しているので、本を選びながらカフェ時間を楽しむといったオシャレなこともできます。
本心としては、買ってもいない本をカフェで堂々と読んでいる人を発見すると、心の中で「うわぁ…出たぁ〜」とか思ってます。
これは心の声なので、決して公にはできません。
「本は買ってから読みやがれ」とか絶対に言いません。
【店舗情報】
- TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ
- ・住所:〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町マルイ8F
- ・電話番号:03-6738-3838
- ・JR有楽町駅目の前、イトシア内
【閉店】宝塚の本が揃う!「八重洲ブックセンター日比谷シャンテ店」
【※2017年8月31日をもって閉店。現在はHMV BOOKSが出店しています】
八重洲ブックセンターがこんなところにあったとは…と、思わず驚きを隠せないのが「八重洲ブックセンター日比谷シャンテ店」です。
場所は有楽町よりは日比谷に近いので、あまり足を運んだことがない人も多いはず。
この本屋の特徴は「宝塚推し!」ということです。
近くに東京宝塚劇場があるので、宝塚の本が店内の一等地に陳列されていたりします。
それ以外に帝国劇場もわりと近いので、演劇や芸術の本が充実しています。
店内は正直言って客数が多くないので、ゆっくりと本を選ぶことができるのも良いですね。
陳列されている宝塚本を見ると、その種類の豊富さに驚かされます。
棚を見るだけで客層がここまでハッキリとわかる本屋も珍しく、レアな本屋さんです。
【店舗情報】
- 八重洲ブックセンター 日比谷シャンテ店
- ・住所:〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ3F
- ・電話番号:03-6206-1771
- ・有楽町駅、日比谷駅ちかく
【まとめ】銀座・有楽町の本屋にはどんな特徴がある?
細かく掘り下げれば古書店などもある銀座・有楽町界隈ですが、今回は新刊書店に絞ってご紹介しました。
このエリアの本屋に言えることは、それぞれが独自の店作りをしているということです。
銀座教文館はそもそもキリスト教の本を扱ったお店ということもありますが、全国的にも類を見ない選書です。
MUJI BOOKSは商品と本の融合ということで新しい体験をさせてくれます。
三省堂書店有楽町店はスタンダードな本屋といった感じですが、八重洲ブックセンター日比谷シャンテは「宝塚推し」という特徴があります。現在はHMV BOOKSが出店しており、女性向けの書店となっています。
銀座・有楽町エリアはそれだけ多様な人が行き交うということなわけで、それを本屋の品揃えから垣間見るのは面白い体験だと思います。
個人的にはもっとゆっくりMUJI BOOKSを見たい気持ちもありながら、あんなに良い書棚・売り場を作っていることへの軽い嫉妬もあります(笑)
文脈棚といえば往来堂書店ですが、より多くの人に文脈棚をわかりやすく表現しているのがMUJI BOOKSです。
みなさんも、次のお休みには銀座・有楽町の本屋を巡ってみてはいかがでしょうか?