皆さんは書店でもらえるフリーペーパー「honto+」をご存じでしょうか。
配布後すぐになくなってしまうことが多いので、あまりご存じでない方も多いかもしれません。
今回は、「honto+」の魅力をお伝えします。
「honto+」はどんなフリーペーパーなの?
「honto+」のhontoとは、丸善、ジュンク堂、文教堂などの店舗とネット通販、電子書籍が連動したハイブリッド総合書店のことです。
- ・店舗とネットで共通のポイントサービスがある
- ・店舗で購入した本をネットから見ることができる
- ・購入した本を元におすすめ本を紹介してくれる
などの非常に便利なサービスがあります。
そして「honto+」は、毎月第1木曜日に発行しているhontoのオフィシャルマガジンで、丸善、ジュンク堂、文教堂などのhontoの提携書店でもらうことができます。
また、honto電子書籍ストアでも配信を行っているため、hontoのアプリをダウンロードすれば、電子書籍として無料でダウンロードすることも可能です。
hontoのイメージキャラクターである女優の森川葵さんが、毎号表紙に登場しています。
おすすめポイント
1.バックナンバーを全て読むことができる
2017年10月現在、vol.50まで出ていますが、電子版ではすべてのバックナンバーを読むことができます。
電子書籍の場合、本の紹介がされていると、ワンクリックでhontoのサイトへ飛ぶことができるため、電子書籍で読むのも便利です。
2.充実の内容
「honto+」の中身は、文芸誌をイメージしていただければと思います。
フリーペーパーということでページ数は少ないものの、人気作家による書き下ろしのエッセイ・連載や漫画、書店紹介などのページが充実しているため、十分に楽しむことができます。
連載されているのは以下の内容です(2017年10月現在)。
- ・いっしょに書店、歩きませんか?
- ・わたしのBOOK MARK(ビジネスパーソンによる本紹介)
- ・秋山竜次(ロバート)連続インタビュー<クリエイターズ・ファイル>
- ・小説『完全犯罪請負人・臼田真二郎』/最果タヒ
- ・食エッセイ 『ウマし』/伊藤比呂美
- ・漫画批評『漫画覚書』/阿部和重
- ・漫画『はじめちゃん』/クリハラタカシ
- ・この棚がすごい!覗き見!書店員の棚作り
過去には、川上未映子さんと阿部和重さん夫婦によるリレー小説や、伊坂幸太郎さんによる本の紹介エッセイなどの連載がされていました。
書籍化はされていないので、気になる方は電子書籍でバックナンバーを読むことができます。
3.興味のある本を見つけることができる
連載で本の紹介を行っているのはもちろん、インタビュー記事や、ビジネスパーソンによる本紹介などを通し、興味のある本を見つけることができます。
特に、作家へのインタビュー記事は、今まで知らなかったような作家の作品のことについても詳しく知ることができます。
普段、文芸誌などを読まれない人は、自分が知らない作家に触れるきっかけが少ないと思いますので、気軽に作家のことを知ることができる「honto+」は非常におすすめです。
また、毎号ではありませんが「2017年は”やめる!”ことから始めましょう」「『海!海!海!』な気分を高める本」「スポーツを読む秋!」などの特集が組まれており、自然と読みたい本が増えていきます。
他にも、書店員の棚作りのコーナーでは丸善丸の内本店の児童書担当、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店のコミック担当、丸善御茶ノ水店の文庫担当が、おすすめ本とその本をどのようにレイアウトしたのかを紹介しています。
書店によっておすすめしたい本やレイアウトの仕方が異なるので、普段行かない書店のことを知ることができます。
書店に行くきっかけになる!
書店での配布部数は比較的少ないので、毎号もらうことは難しいかもしれません。
また、電子書籍を見る場合も、会員登録(無料)とアプリのダウンロードをしないといけないため、少し面倒ではあります。
しかし、無料でこれだけのコンテンツを見ることができる「honto+」はそれを補っても余りある魅力を持っています。
書店を身近に感じられるフリーペーパー「honto+」を読むことで、書店を行きたくなること間違いなしです。