こんにちは、あゆむです。
冷静に考えてみると、自分にはハッキリとしたストレス解消法がない気がします。
僕を含め、自分に合うストレス解消法を持ち合わせている人は少ないのではないでしょうか。
そんな人におすすめしたいのは、日常生活の中でストレスをこまめに解消し、疲労回復につなげるという考え方です。
というわけで、今回は『がんばりすぎない休み方』という本をくわしくレビューします。
【書評まとめ】日常生活でもストレスは解消できる
まずは本の要点をまとめて見ておきましょう。
- ▪ 呼吸法によるマインドフルネスがベースの本
- ▪ 日常生活の中で試せる小さなストレス解消法がわかる
「休み方」というタイトルが付いているのですが、基本的には呼吸を意識したマインドフルネスがベースとなっている本です。「睡眠の質」とか「疲れをとる食事」など、具体的な疲労回復法は書かれていません。
マインドフルネスという言葉にはいろんな概念が含まれますが、わかりやすい例でいうと瞑想です。
瞑想にもいろんなタイプがありますが、典型的なのは「目を閉じて、おなかに手をあてながら息の出入りに意識を向けて呼吸をする」というものです。
マインドフルネスを「怪しい」とか「宗教みたい」と思っている人がいますが、まったく怪しくありません。Google、Facebook、P&Gといった企業でも採用されたり、プロスポーツ選手も取り入れています。
マインドフルネスをくわしく知りたい人は、以下の本もおすすめです。

わかりやすい構成で気軽に読める
この本は1ページ1項目という読みやすい構成になっているので、最初のページから読まずとも、気になる箇所だけを拾い読みすることもできます。
良くも悪くも、深いことは書いてません。余計な知識を深堀りしないので、読んだ内容をそのまま実践しやすい本です。
裏を返せば、なぜその行動や思考法が疲れを取るのかについて、根拠となる記述が少ないです。
なので、納得感を得ながら取り組みたい人や、科学的な根拠を重視する人にとってはちょっと物足りなく感じるかもしれません。
手に感謝しながらハンドクリームを塗る
マインドフルネスというと瞑想による呼吸法に目がいきがちですが、「いま自分が感じている感覚に意識を向ける」というのもマインドフルネスの1つです。
僕たちが怒ったときの感情や悲しいときの感情は、客観視するだけでスーッと鎮まることがあります。
やり方はカンタン。イライラしているなら「あ、いま自分はイライラしているな」と理解するだけ。
実際にやってみるとわかりますが「イライラしているな」という感覚に気づくだけで、そのイライラは鎮まります。
感覚に意識を向けることが重要であるのは、物理的な感触についても同じです。
物理的な感触に意識を向けることを日常生活のなかに取り入れる方法として、本書では「手に感謝しながらハンドクリームを塗る」という方法が紹介されています。
いかにも怪しげというか短絡的な方法にも思えますが、自分の手の温度感や指先に意識を向けながらハンドクリームを塗ると、意外なほど心が休まります。
日常生活の中でちょっとだけホッとできる瞬間が生まれるので、けっこうおすすめです。
デスクの上だけを徹底的に掃除する
疲れが溜まったり注意力が散漫になっているときは、いろんなことに意識が向きすぎている可能性があります。
いわゆるマルチタスクの状態になっているときは、目の前のことだけに意識を向けてみましょう。
具体的には「どこか一箇所だけを徹底的に掃除する」という方法です。
1箇所だけを掃除することで、目の前の作業に意識を向けることができます。掃除する気が起きないときでも、「1箇所だけ」と決めてしまえば、気持ちが軽くなります。
僕が個人的におすすめなのはデスクの上を掃除することです。
デスクの上が散らかっていると仕事や勉強の妨げになりますし、集中力を低下させる要因にもなります。
デスクの上だけなら範囲もせまいですから、掃除するハードルも低いですよね。
僕はデスクの上にパソコンとiPadだけを置くようにしています。モノがないデスクで仕事をすると、雑念が入り込まないので集中力が高まります。
信号待ちでイラつく人へ
車での信号待ちや渋滞でイライラしやすい人は、その待ち時間をマインドフルネスに充てましょう。
イライラして過ごす信号待ちも、ゆっくりと深呼吸して過ごす信号待ちも時間は同じです。
だったら、少しでもストレスが解消できる方法を選んだほうが良いですよね。
信号が赤になったら、おなかに手を当てて、呼吸とともにお腹が膨らんだり凹んだりする感覚を味わいましょう。
それだけで、信号待ちの時間をストレス解消の時間に変えることができます。
サラッと読めて、即実践できる本
ここではストレス解消法として、3つの例を取り上げました。
本の中にはほかにも「歩く瞑想」「植物を育てる」「一粒のチョコを、味わって食べる」といったマインドフルネスが紹介されています。
どの項目もくわしい解説はありませんので、納得感は少なめです。が、余計な解説がないので「とりあえずやってみようか」という気になり、実践しやすいです。
良い意味で解説内容が薄い本なので、ストレス解消法をサラッと知りたい人にはおすすめの1冊です。
なお、この本はAmazonの読み放題サービス「Kindle Unlimited」でも読むことができます(対象作品は随時更新されます)。