ニュース記事なんかを読んでいると、紀伊國屋書店の話題を取り上げるときに”紀伊国屋書店”と表記されていることがたびたびあります。
結論から言うと、”紀伊国屋書店”という表記をしないで欲しいんです。
紀伊國屋書店と”紀伊国屋書店”、ちがいは”國”と”国”ですね。國というのは国の旧字体です。「三國連太郎」のときぐらいしか、見ない漢字ですね。
紀伊國屋書店は店名および会社名に紀伊”國”屋書店という旧字体を使っていて、公式サイトなども旧字体です。
つまり、紀伊國屋書店という表記がオフィシャルなはずなんですよね。だから、”紀伊国屋書店”は厳密にいえばまちがいのはず。
これ、共感してもらえるかわからないし、自分がなんでこんなことに引っかかるのか上手く説明もできないんですよ。紀伊國屋書店に対するリスペクトがあるからなのか、単純に漢字にうるさい面倒人間なのか、理由はわかりません。
でも、紀伊國屋書店は「國」を使って欲しい。ただ、それだけなんです。
なんというか、”紀伊国屋書店”と書いた瞬間に、紀伊國屋書店の威光が失われる感じがして…。
かなり上から目線になるし、これは無意識のうちに内在化する感情だから許して欲しいんですけど、紀伊國屋書店を”紀伊国屋書店”と表記している記事なんかを見ると、あーこの記事は書店のことを知らない人が書いたんだなと、勝手に断定してます(悪気はないので許してください…)。
手書きのときに”紀伊国屋書店”と書くのはまだ許せるんですよ。国、のほうがラクですから。
でも、パソコンとかスマホだったら「きのくにや」と打つだけで”紀伊國屋”という入力候補が出てくるはずなんで、「紀伊国屋書店」と入力しちゃうのは、ただ最初に入力候補が出てきたからそれにした、という怠慢でしかありません。
ちなみに、ごくまれにですが紀伊國屋書店を「紀ノ国屋」と表記しているものも見かけます。それは値段が高くて庶民が行けないスーパーマーケットのことです。
紀伊國屋書店、という表記を広めるために、とりあえずTwitterとかを使って「紀伊”國”屋書店」キャンペーンでもやるしかないですかね。