洋書を多読!”Les Miserables”(レ・ミゼラブル)のあらすじ&感想【Oxford Bookworms レベル1】

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洋書を多読!Les Miserableのあらすじ&感想【Oxford Bookworms レベル1】Graded Readers(GR・レベル別の洋書)

この本はヴィクトル・ユゴーの代表作『レ・ミゼラブル』を、英語でわかりやすく書いた1冊です。

舞台は1800年代のフランス。「レ・ミゼラブル = 哀れな人々」というタイトルのとおり、貧困の中で苦しむ人々が織りなすストーリーで話が展開していきます。

悲惨な内容が続くものの、報われる場面もあるので、そのギャップが面白さを引き立てています。

わずか約70ページほどで読めてしまうので、洋書多読をしたい人はもちろん、『レ・ミゼラブル』という名作をサクッと知りたい人にもおすすめの1冊です。

それではくわしくレビューしていきます。

この男、悪人なのか?善人なのか?

この作品はジャン・ヴァルジャン(Jean Valjean)という、19年間も牢獄生活を送った男が主人公の物語です。

「19年間も牢獄に入っていたのだから、さぞ極悪人なんだろう」と思いきや、じつは1本のパンを盗んだだけ。にもかかわらず、彼は長い牢獄生活を余儀なくされます。

ジャン・ヴァルジャン、当初は「人を裏切るような悪いやつ」として描かれていくのですが、物語が進むにつれて、ところどころで「本当はいいヤツなのかも?」という展開が続いていきます。

「結局、この男は悪人なのか?善人なのか?」という謎が、この本の読みどころの1つです。

物語の序盤では貧困にあえいでいるのですが、とあることがキッカケで大富豪になります。

しかし、昔に犯した罪を引きずったまま警官に追われ続ける人生から逃れることができません。

いつ警官に捕まってしまうのだろうか…というハラハラやスリルも読みどころの1つと言えるでしょう。

裏切った人に許されて、心が揺らぎまくる

ジャン・バルジャンは牢獄から釈放されたあと、街をさまよいます。

心優しい司教の家を訪れると、司教はまったく顔も知らないジャン・バルジャンを迎え入れ、あたたかい食事とベッドを用意します。

しかし、ジャン・バルジャンの関心は司教の優しさには向かず、食事の席で出された銀のプレートに向かいます。要するに、金目のものに目がくらんでしまったということです。

結局、ジャン・バルジャンは司教を裏切って、銀のプレートを盗んでしまいます。

警察は逃げたジャン・バルジャンを捕まえ、司教の家に連行するのですが、そこで出てきた司教は驚きの行動に出ます。

なんと、ジャン・バルジャンを歓待し「その銀のプレートは私があげたものだ」と言い、さらに銀のキャンドル立てまで手渡すのです。

‘My dear friend!’ the bishop said to Jean Valjean. ‘I’m so pleased to see you. You forgot the candlesticks! I gave you the silver plates and the candlesticks, you remember? But you forgot to take the candlesticks when you left.’

司教の”嘘”のおかげで、ジャン・バルジャンは罪を免れ、その銀のプレートとキャンドル立てを手に入れたことでお金持ちに生まれ変わることができたのです。

この司教の行動がキッカケとなり、ジャン・バルジャンは自分自身のことを深く見つめ直します。

‘What’s happening to me?’ he thought. ‘Everything is changing. How can I hate people when this bishop is so good to me? What shall I do? How shall I live?’

「人を変えられるのは人だけ」という事実に気付かされる

牢獄から出たジャン・バルジャンは心の荒んだ人間でしたが、司教と出会うことでガラッと人生が変わります。

その後、ジャン・バルジャンはファンティーヌという女性と出会い、さらに驚天動地の展開を迎えることになります。

ジャン・バルジャンがどんな結末を迎えるのかは本書に譲りますが、この本を読むことで「人の性格や生き方を変えるのは、結局のところ人間だけ」ということに気づかされます。

いろいろな出会いがあって、人生は良くも悪くも転がっていくんだなあと強く感じます。

ヴィクトル・ユーゴーという作家について

ヴィクトル・ユーゴー(Victor-Marie Hugo)という作家は、23歳という若さでレジオンドヌール勲章(フランス国内で最高の勲章)を手にしていたことを考えると、早くから成功を収めていたことがわかります。

しかし、少年時代は両親の確執があったり、父親とあまり良好な関係ではなく、それが『レ・ミゼラブル』の作品に影響を与えたとも言われています。

ユーゴーという作家はすごく真っ当な人間だったのだろうなというのを、通読してみて感じました。

本書の難易度&こんな人におすすめ

この本は、Oxford Bookworms レベル1なので英語レベルはやさしく、文章も読みやすいです。

ところどころ、動詞が欠けている英文が出てきますが、それが戸惑いの対象になるというよりかは、文章に良いテンポをもたらしてくれます。

たとえば、マリユスとコゼットが恋に落ちてキスをするシーン。単語だけで文を区切ることで、情景がより思い浮かびます。

A kiss. No words. They did not need words. Later, words came.

有名な物語で洋書多読をしたい人には諸手を挙げておすすめしたいですし、あまり小説を読んでこなかった人でも、レ・ミゼラブルなら抵抗なく読めると思います。物語の起伏が激しいので、飽きることなく読めるはずです。

あと、原書よりも登場人物がかなり絞られているので「この人名、誰だっけ?」みたいな、海外文学あるあるには陥らないと思います。

本当に読んで良かったレ・ミゼラブル

『レ・ミゼラブル』という名前だけ知っているけど、内容までは知らないという人は多いと思います。

長年読まれ続けている名作だけあって、やはりストーリーは抜群に面白かったです。

物語のなかで「これ、どうなっちゃうの?」というワクワク要素が盛りだくさんなので、最後まで飽きずに読めます。おすすめなので、ぜひ読んでみてください。

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