本が好きな人にとっては、本がない生活なんて考えられないはず。
一方で、「本を好きな人の気持ちがわからない」「なんで本なんて読むの?」って人が存在するのも事実。
本を読まない理由はさまざまです。
好きでもないものを強要されるのって、ほんとにイヤなことだと思うんです。
それでも、本が好きな人にとって本好きが増えるのはやはり嬉しいことです。
文化庁の「国語に関する世論調査」に調査によれば、1ヶ月で1冊も本を読まない人の割合が47・5%という結果。
こんな調査をつきつけられて黙ってはいられまい!ということです。
今回は「本を読まない人にどうやって本の魅力を伝えればいいの?」をテーマに本の魅力を伝える方法について考えてみます。
本を読まない人はなぜ、本を読まないのか?
本をふだんから読んでいる人にとっては、本を読むのは自然なことです。
でも、本を読まない人にとっては「文字を読むことが苦痛」「単純に興味がわかない」など色々な理由があって本を敬遠しています。
ですから、本を読まない人に本好きになってもらうためには、「読めない原因」を取り除いてあげる必要があります。
活字が苦手という人には「読み切ったあとの充足感」を味わってもらう
本を読まない理由として最も大きいのが「活字が苦手」というものです。
これは世間的にもよく言われていることですが、あまりに浸透しすぎてしまい、それを何とかしようという動きには全くつながっていません。
「活字が苦手なのね〜それは仕方ないね〜現代だものね〜」
なんていう風に片づけられてしまうのです。
活字が苦手な人に対しては、まず最適なゴールを設定してあげる必要があります。
要するに、その人を本好きのどのレベルまで連れていきたいのか、ということです。
活字が苦手な以上、無理に本を読ませると余計に嫌いになります。
ああ、自分はやっぱり活字はダメだ…と再確認させるようなことだけは絶対に避けなければいけません。
いまでいえば『7つの習慣』などは非常にあつらえむきな本といえそうです。
まずはコミックで読ませて、そのあとに本作に導く。
まずは簡単なものから入ってもらうこと。これは鉄則です。そのためには、入門となる本に「引き」がなければいけません。
段階的に読ませることができれば、読んだ本人も「読みきった!」という満足感・充実感を味わうことができるので、次の本も読んでみようという動機につながるはずです。
興味がわかない人の大半は最適な本に巡りあってないだけ
活字を読むのは苦痛じゃないけど、そもそも興味がわかない。そんな人も存在します。
その場合の多くは自分にピッタリな本に巡りあっていない可能性があります。
ということは、あなたが巡り合わせてあげればいいのです。
野球が好きな人には野球をモチーフにした本を、スイーツが好きな女性にはスイーツをモチーフにした物語を。
興味を持ってもらうためには、それだけ紹介するコチラの知識が要求されます。
本をより多くの人に知ってもらうためにはまず自分自身が1番本のことを知っていないといけません。
道のりは長いですが、鍛錬する価値は充分にあります。
あとがき
わたしが本を読むようになったのは中学生のとき。
姉に頼まれて、図書館に本を返しにいったことがキッカケでした。
ミステリーだったのですが、その本を図書館に返しに行く道すがら、パラパラと本をめくっていたらハマってしまい、いつのまにか一気読みしていました。
本との出会いはどこに転がっているかわからないものです。
それを演出してあげることが、本を愛する人が担う役割なんだと思います。