こんにちは、アユム [ @kot_book ] です。
コロナウィルスの影響で、収入が減っている人も多いと思います。
副収入を得る方法はたくさんありますが、その中の一つに株式投資があります。
じつは株式投資というのは、少し勉強するだけで勝てるようになります(もちろん、負けるときもあります)。
僕は本を2〜3冊読んだ程度でコンスタントに勝てるようになりました。ちなみに株式投資歴は5年ほどです。
というわけで今回は、怪しくない”健全な”株式投資を始めたい人におすすめの1冊『会社四季報の達人が教える 10倍株・100倍株の探し方』という本をご紹介します。
※本記事は利益を保証するものではありません。投資はあくまでも自己責任でお願いいたします。
「株式投資=怪しい」というイメージは捨てよう
最初にお伝えしておきたいのですが、今回紹介する本および手法は決して怪しいものではありません。
株式投資とかFXって「1日で100万円儲かる!」とか「1年で1億円!」みたいな商材が多いせいで、怪しいイメージが根強いんですよね。
今回の本は「会社四季報」という企業ごとのデータを見て、それをもとに株を売買する方法です。
なので、まったく怪しくありません。会社の良し悪しをきちんと見極めてから投資をするので、ギャンブル的な要素もありません。
具体的な金額は明言しませんが、僕はこの本を読んで学んだ後、買った株式で値上がり利益を得ています。
ですから、これから株式投資を始めたい人で、なおかつ健全な投資をしたいという人にはぜひともおすすめしたい本です。
会社四季報ってなんだ?
知らない人のために、会社四季報とはなにか?について説明しておきます。知っている人は読み飛ばしてください。
会社四季報というのは、その名のとおり四季に合わせて年4回(12月、9月、6月、3月)発行される本のことです(厳密にはオンライン版やCD-ROMなどもあります)。
書店のビジネス雑誌コーナーに積まれた分厚い本を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
東洋経済新報社という出版社が発行しており、創刊は1936年と非常に長い歴史を誇ります。
日本の全上場企業のデータが載っており、過去の業績・財務内容・株価の推移などが細かく書かれています。

画像:東洋経済新報社
こうやって見ると「うわー、数字がびっしり書かれてて読む気がしないわー」と思われるかもしれません。
僕も最初は「四季報なんて読むのシンドいだろ…」と思っていたんですが、じつはチェックすべきポイントってすごく少ないんですね。
つまり「四季報のここだけチェックしておけば、株式投資で勝ちやすくなるよ」というポイントがあるということです。
それさえ知ってしまえば四季報を読むのはすごい簡単だし、慣れてしまえば短時間で銘柄を選ぶこともできます。
四季報のどこを見て、どうやって株を買うのか
さて、ここから本題に入っていきます。
冒頭でも紹介しましたが、今回紹介する手法は『会社四季報の達人が教える 10倍株・100倍株の探し方』という本に書かれています。
タイトルにある10倍株・100倍株というのは、株価がそれだけアップする銘柄を狙うということを意味しています。
なので、基本的に誰もが知っている大企業(トヨタやソフトバンクなど)には投資しません。
これから成長が期待できる銘柄を買っておいて、値上がり益を狙う手法です。これから伸びる「お宝探し」と考えるとわかりやすいかもしれません。
さて、ここでは手っ取り早く【10倍株探しの4つのポイント】を本書より引用します。
この4つのポイントをもとに企業を選べば、勝てる可能性がグッと高くなります。
- ポイント①
- 成長率を示す「増収率」が高い
- ▶▶ 4年で売り上げが2倍、年20%以上の増収を継続している
- ポイント②
- 稼ぐ力を示す「営業利益率」が高い
- ▶▶ 目安は営業利益率10%以上
- ポイント③
- オーナー経営者で筆頭株主
- ▶▶ 個人のオーナー=トップマネジメントがベスト
- ポイント④
- 上場5年以内
- ▶▶ 若い企業のほうが伸びやすい
① 成長率を示す「増収率」が高い
まずひとつ目は「増収率」を見ます。わかりやすくいえば、売上高が伸びている会社を選びましょうということです。
利益を出すにも、税金を払うにも、すべては売り上げがなければ成立しません。ですから、銘柄を選ぶときも売り上げが伸びている会社を狙うわけです。
具体的には「4年で売り上げが2倍、年20%以上の増収を継続している」というのを条件に、会社四季報から企業を探します。
② 稼ぐ力を示す「営業利益率」が高い
2つ目は営業利益率が高いことです。営業利益率というのは、わかりやすくいえば「本業での儲け」を指します。
会社の数字にはいろいろあって、本業の儲けがわかる営業利益率が一番大事です(と、僕は思っています)。
その他にも売上総利益とか経常利益などの数字もあるんですが、あくまでも四季報で見るのは「営業利益」です。
他の数字を見なくても銘柄の選定ができるというわかりやすさも、本書の良いところですね。
③ オーナー経営者で筆頭株主
3つ目は、オーナー企業であるということです。
どういうことかというと、これから成長を急ぐ企業というのはトップダウン(良い意味でのワンマン経営)が必要ということです。
決断が必要なときに、株主の考えをいちいち聞いていては時間がかかりすぎます。判断が遅れるということは、成長が遅れることにつながります。
ですから、決断できるだけの株式を保有しているオーナー企業のほうが成長スピードが早いということを意味しています。
オーナー企業かどうかも、四季報を見ればすぐにわかります。
④ 上場5年以内
4つ目は上場5年以内の企業であることです。
これは、上場5年以内の会社が10倍株に化けることが多いという著者の分析によって導かれたものです。
四季報を見ればすぐにわかるので、見つけやすいと思います。
用語の解説が丁寧で、すぐに実践できる
この記事で紹介したのはあくまでも概要です。
くわしい四季報の読み方や10倍株・100倍株をより高確率で選ぶ方法については、本のなかでくわしく紹介されていますのでぜひ読んでみて欲しいです。
この本は初心者の人でも読みやすいように、用語の解説も丁寧に書かれています。
なので、初めて株式投資にトライしたい人には非常におすすめしたい1冊です。
手法自体はいたってシンプルなので、証券会社の口座を持っている人なら今日中にでもすぐ株式投資をスタートできると思います。
四季報は証券会社でも無料で読める
さて、ここまで四季報をもとに株の銘柄を選ぶ方法を紹介してきました。
ここで1つ問題点があります。それは、「四季報を読むのは大変」という逃れられない事実です。
じつは会社四季報はページ数が2000近くあります。辞書と大差ないくらいのページ数です。
それだけ分厚い本の中から、さきほど紹介した4つのポイントを探し当てるのは正直無理があります。
そこで僕が使っているのは、楽天証券です。じつは、楽天証券をはじめ、多くの証券会社で四季報を無料で読むことができます(一覧性はないですが)。
僕の場合、楽天証券のスクリーニング機能を使って銘柄を絞り、1社ずつ四季報の業績をチェックするというやり方で進めています。
たとえば僕の場合、以下のような条件を指定して検索をかけています。
これで検索すると、40社ほどに絞り込むことができます(2020年5月時点)。この40社の中から、これから成長が期待できそうな会社を選んでいきます。
さきほど説明したとおり、四季報は楽天証券の口座を持っている人なら誰でも無料で読むことができます。
※ここで取り上げた企業はあくまでも一例です。
このように、会社のくわしい数字を見ることができます。
また、本家の会社四季報と同じように、記者のコメントも見ることができるので、その会社がどのような状態にあるのかも文章でチェック可能です。
僕はいろんなネット証券に口座を持っていますが、手数料の安さや使い勝手を考えると楽天証券が1番おすすめです。実際、メインとして使っているのは楽天証券です。
四季報で絞ったら、有価証券報告書も見るべき
僕の場合、四季報で絞り込んだ会社の株をすぐに買うわけではありません。
もう一歩踏み込んで、有価証券報告書や決算短信もチェックします(それぞれの用語については割愛)。
有価証券報告書や決算短信はそれぞれの会社のウェブサイトから簡単に見ることができますし、四季報には載ってない会社の状況もくわしく掲載されています。
なので、【四季報でチェック→有価証券報告書を読む→問題なければ買い注文】というのが実際の流れです。
四季報で絞り込めば精度の高い銘柄選びができることは間違いありません。ただ、それだけであっさり決めてしまうのはちょっと心配なので、僕は念入りに調べるようにしています。
面倒に感じる人もいるとは思いますが、僕は有価証券報告書を見るのがわりと好きなタイプみたいなので、あまりツライと感じたことはありません。
なにはともあれ、まずは四季報を読んで銘柄を絞り込むのに慣れる作業が必要です。
決してむずかしくはありませんので、まずは本書を読んでみて四季報のおもしろさに触れてみてください。