TSUTAYAがどんどん仕掛けてきます。
12月12日、蔦屋書店を運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は湘南・藤沢に蔦屋書店を中心とした複合施設をオープンしました。
その名も「湘南T-SITE」。
複合施設ってどんなテナントが入るの?と気になるところです。
この施設にはコンセプトがあって、「ライフスタイルテクノロジー」「食・暮らし」「家族」の3つカテゴリーをもとにつくられています。
蔦屋書店のほかに、生活雑貨など30のテナントがお店を出しています。
代官山の蔦屋書店とはなにがちがうの?
蔦屋書店といえば、代官山T-SITEにある蔦屋書店とのちがいはどこにあるのでしょうか?
Fashionsnap.comによれば、立地によるターゲットや店舗の広さなどにちがいがあるようです。
湘南T-SITEは、3棟(2階建て)の建物で構成されており、店舗の広さは代官山T-SITEの約2倍。雑誌の数も12,000冊と代官山よりも2,000冊多くなっています。ターゲットはプレミアジュニア世代を中心とした子ども持っている家族で、毎年3,000人から4,000人増えている同地域では特に団塊ジュニアが多く住むという地域の特徴を踏まえ、プレミア世代をターゲットにする代官山よりも下の世代にアプローチしています。敷地面積は4,267坪で、建築デザインは代官山T-SITEの他、ユニクロ銀座店などを手がけたクライン・ダイサム・アーキテクツ(Klein Dytham architecture)が担当しました。
なるほど、代官山T-SITEの2倍の面積を有するということは期待が持てます。
雑誌の数も増やしているところもポイントじゃないかと思います。どんな思惑があるのかわかりません。単純に店舗サイズが大きいから増えているだけかもしれないけど、1つの挑戦として雑誌を増やしているという可能性もあります。
そんな深読みをしたくなる、湘南T-SITEです。
ちなみにこちらもFashionsnap.comからの引用ですが、建物の外壁にも代官山蔦屋書店とのちがいが見られます。
まず湘南の蔦屋書店の外壁は蔦の葉デザインとなっています。
代官山の蔦屋書店の外壁といえば、おなじみ「T」の文字をモチーフにしたデザインです。
今後の蔦屋書店は他社との差別化で突き進む?
こうした一連の蔦屋書店の出店は他の書店チェーンと比べると明らかに異彩を放っています。
突き詰めると、本という商材を売るだけではやっていけないから色んな雑貨とかで稼ぎを得よう側面があります。
また、単純に本には集客力がありますから複合施設で複合的な収益を上げるというのは常套手段です。
とはいえ、ここまでのノウハウとブランド戦略が築かれたいま、他社が同じような業態で参入するのはなかなかシビアになりそうです。
代官山の蔦屋書店は赤字を垂れ流している、なんていう情報も耳にしますが、今後の蔦屋書店の展開に期待したいところです。