前回の記事「早わかり!全国の本屋チェーン店ガイド【関東地方編】」で大好評を博したシリーズの第二弾。
今回は【東北・北海道編】ということで、東北地方と北海道地方にある本屋チェーンをご紹介。
現在、複数店舗を展開する本屋チェーンのみをリストアップしました。
この地域に住む人も、そうでない人も、しばし本屋に想いを馳せてみましょう。
東北・北海道地方に本社がある本屋
それではさっそく、東北・北海道地方にある本屋チェーンをご紹介。
果たして、これらの地域にはどれほどの本屋があるのでしょうか?
北海道に本社がある本屋
- ・コーチャンフォー(10店舗)
- ・旭川富貴堂(5店舗)
- ・ザ・本屋さん(10店舗)
- ・札幌弘栄堂書店(7店舗)
北海道の本屋といえば株式会社リライアブルが運営する「コーチャンフォー」が有名ですね。
なかでも、札幌にある新川通り店は 「全国最大の複合書店」と謳うだけあって、1250坪の書籍売り場、総面積8,600平方メートルという信じられない規模。
札幌弘栄堂書店はJR北海道の子会社である北海道キヨスクが運営する本屋さんです。
青森県に本社がある本屋
- ・成田本店(5店舗)
- ・メディアイン(2店舗)
- ・伊吉書院(3店舗)
- ・本のよしのや(2店舗)
ここに来て「THE 地元」といった感じの本屋チェーンがたくさん出てきました。
まずは成田本店ですが、青森市と八戸市にお店を5店舗展開しています。
ホームページに掲載されている写真に写る店舗の外観もまさに「地元」といった感じ。こういうのを待ってました。
そして、その上をいく本命が「伊吉書院」です。
伊吉書院が展開しているのは八戸市の3店舗のみ。こちらも店舗の外観に「地元感」が出ていてたまりません。
ここに来て「地元感のある本屋グランプリ」で青森県が一気にトップに踊り出ました。
岩手県に本社がある本屋
- ・さわや書店(9店舗)
- ・松田書店(4店舗)
- ・東山堂(8店舗)
- ・及新書店(2店舗)
さわや書店、東山堂は言わずもかなといったところでしょうか。
さきほど、青森県を礼賛しましたが、岩手県も負けてはいません。
「松田書店」は奥州市に本店を構える本屋で、計4店舗を展開。
どのお店も駐車場を大きく用意しており、このあたりに「地元感」が感じられます。
松田書店ホームページの【店舗情報】には各店の店長さんのコメントが掲載されているのですが、松田書店北田店の店長代理・千田さんのコメントが良い感じです。
「ファンシー文具はセンスが決め手、100均には負けないぞ!」
私は、松田書店を全力で応援します。
宮城県に本社がある本屋
- ・ヤマト屋書店(5店舗)
- ・金港堂(4店舗)
- ・ブックスなにわ(4店舗)
ヤマト屋書店は宮城県石巻市に本店を構える本屋で、5店舗を展開しています。
仙台三越店があり、デパート内に店舗を構えられるあたりに資金力が感じられます。
この店舗以外は、いずれもTSUTAYAのフランチャイズ契約で運営されています。
秋田県に本社がある本屋
- ・高桑書店(6店舗)
- ・加賀谷書店(2店舗)
高桑書店は秋田県内に6店舗を展開しており、すべてTSUTAYAのフランチャイズで運営されています。
加賀谷書店は、JR秋田駅前に本店を構えていましたが2011年(2012年?)に閉店。
ジュンク堂や宮脇書店といった大型書店の出店で売り上げが減少して撤退するという、今の書店業界を物語るような事例です(「書店が消えても、誰も困らない?」より)。
現在は合計2店舗の展開となっているようです。
山形県に本社がある本屋
- ・八文字屋(8店舗)
- ・こまつ書店(6店舗)
山形県はこの2つのチェーンの2強といった印象です。
八文字屋は山形市を中心に8店舗を展開しています。
自社のポイントカードを発行したり、Facebookページを活用したりと、地元の本屋という雰囲気を感じさせない本屋です。
こまつ書店は対照的で、ホームページも昔ながらの雰囲気。
「こまつ書店」という外観の看板が、地元感を醸し出してて良い感じです。
福島県に本社がある本屋
- ・MIDORI(6店舗)
- ・岩瀬書店(7店舗)
- ・ヤマニ書房(7店舗)
MIDORIは福島市と郡山市を中心に6店舗を展開しています。
なぜだかわかりませんが、ホームページを見た瞬間、日販とズブズブっぽい印象を受けました。ちなみに何の根拠もありません。
ヤマニ書房がけっこう気になるのですが、ホームページが「超手作り!」って感じで情報がイマイチ入ってきません。
良く言えば「昔ながら」、悪く言えば「高校の授業で作るレベル」のホームページです。
地方書店のTSUTAYA・ゲオのフランチャイズが顕著
これで東北・北海道地方にある本屋トークは問題なくこなせるようになったのではないでしょうか?
ねえねえ?
なにー?
「ファンシー文具はセンスが決め手」のフレーズでお馴染みの人といえば誰でしょう?
松田書店の千田さん
正解!
今年の流行語大賞はこれで決まったか
ひととおり眺めてきましたが、地方の書店はかなりの割合でTSUTAYA or ゲオとフランチャイズ契約をしています。
それだけ、本業である書店業での売り上げが厳しい状況なのだろうと推察することができます。
また、個人的には各書店のホームページから滲み出る「地元感」がたまらなく好きです。
それを見るだけで、書店がその地元でどれくらいの勢力をふるっているかを予測できます。
なにはともあれ、いつかは地方の書店を巡る旅を実現したいですね。