読書好きの永遠の悩み。それが「積ん読(つんどく)」です。
本が好きだから、本屋に通う。Amazonをチェックする。
欲しくて買ったけど、結局読まないで部屋に積んでしまう。
こんなサイクルで積ん読はどんどん増えていきます。
しかし、どこかで必ずこのサイクルは食い止めないといけません。
なぜなら、放っておくと家の床が抜けてしまうからです!
さて、どうすれば積ん読は解消できるのでしょうか?
積ん読を減らす方法を3つご紹介。ぜひ試してみてくださいね。
本は10冊同時に読め!
成毛眞さんの著書に『本は10冊同時に読め!』という本があります。
賛否両論ある読み方ですが、積ん読に悩んでいる人はまずコノ本を読むべきでしょう。
皆さんは、読書をするときに並行して本を読んでいますか?
おそらく多くの人は1冊読破したら、次の作品へ…という読み方をしているはずです。
しかし、じつは1冊ずつ読むのはオススメできません。
なぜなら、まとめて10冊を並行して読んだほうが読書の効果が高いからです。
この方法を試せば、あなたの積ん読はきっと解消するでしょう。
とはいえ、この本が積ん読の仲間入りをしてしまっては本末転倒なので十分ご注意を。
また、複数冊がどっさりそのまま積ん読にならないように、慎重な選書が必要不可欠です。
あなたはなぜ、積ん読をしてしまうのですか?
積ん読を減らすために、そもそもチェックしたいのが「積ん読をしてしまう原因」です。
あなたはいま積ん読に悩んでいます。
でも、なんとなーく「積ん読したくないな〜イヤだなイヤだな〜怖いな〜」と考えていませんか?
それでは積ん読は解消できません!ただの稲川淳二です!
大切なのは、積ん読の根本的な原因を断ち切ること。
そのためには、自分がどうして積ん読をしてしまうのか丁寧に分析することが欠かせないのです。
あなたはなぜ積ん読をしてまうのですか?
考えられる原因をリストアップしますので、当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
- ・装丁(カバー)だけを見て本を買っちゃう
- ・話題の本、というだけで買っている
- ・パラパラ立ち読みしただけで「買いだ!」と判断している
- ・むずかしそうだけど、カッコいいから。と難解な本にチャレンジ
- ・家に本を飾るだけで満足している
いかがでしょうか?
もし1つでもあてはまるようなら、あなたには積ん読の素質が備わっています。
1つずつ、原因と対策について考えてみましょう。
装丁(カバー)だけを見て本を買っちゃう
パッケージだけを見て購入する、いわゆる「ジャケ買い」は、本の買い方として1つの楽しみでもあります。
しかし、ジャケ買いが楽しいのは買った瞬間とその帰り道だけ。
ジャケ買いの高揚感は、帰宅後に嫌悪感へと変貌を遂げます。
言うまでもないことですが、本を買うときに装丁(カバー)だけで決めてはいけません。
自分の知識、興味が合致しているかどうかは、中身を読まないことにはわからないからです。
本をジャケ買いするときは、部屋に飾るという目的が明確なときだけにしましょう。
話題の本、というだけで買っている
どんな人でもミーハー心は持っています。
ですから、いまテレビやインターネットで話題の本を読んでおきたい!と思うのは仕方ありません。
しかし、その本が必ずしもあなたに合っているかはわかりません。
話題を追ってばかりいると、積ん読という自己嫌悪とともに「ムダにお金を使ってしまった」という苦しみも負うことになります。
パラパラ立ち読みしただけで「買いだ!」と判断している
本を選ぶときに、ほとんどの人は立ち読みで中身をチェックしているはずです。
あなたは、どれくらい時間をかけて読んでいますか?
こればかりは個人差がありますが、おそらく多くの人が目的意識もなくパラパラ眺めているだけのはずです。
パラパラ眺める立ち読みに意味はありません。
「いま自分に必要な本なのか?」という意識が働かないからです。
「なんとなく面白そう」という理由だけで決めてしまって、購入してしっかり読んでみたら面白くなくてガッカリすることになります。
では、どうすれば目的意識を持って立ち読みができるのでしょうか?
もっともオススメできる方法は「目次」「まえがき」にしっかり目を通すことです。
わたしは「まえがき」の中にある「本書は〜」という書き出しの行を必ずチェックしています。
ここを読むだけで、
- ・本書が誰に向けて書いた本なのか?
- ・想定している読者レベルはどれくらいなのか?
- ・自分にも読める本だろうか?
ということが、比較的簡単に読み取ることができます。
たとえば、まえがきに「本書は社会人はもちろん、はじめて◯◯に取り組む学生にも読んでもらいたい本です」と書いてあれば、わりと平易な本であることがわかりますよね。
むずかしそうだけど、カッコいいから。と難解な本にチャレンジ
積ん読してしまう原因で、特に多いのが「買ったけど、むずかしくて読めなかった」というケース。
これはわかりやすくいえば「いまの自分には合っていない本だった」ということです。
知識レベルもそうですが、文体が自分に合っていないという可能性もあります。
本屋で立ち読みしているときは「ちょっとむずかしそうだけど、俺なら読める!チャレンジだ!」とかいって買っちゃうんです。
でも、冷静になってみると自分のレベルでは決して読めない本だったりするんですよね。
果たして、どんな解消法をとればいいのでしょうか?
残念ながら、こればかりは「自分に幻想を抱くな!」と言うしかなさそうです。
きちんと自分の身の丈に合った本を選ぶ。これが積ん読を減らすために必要な本選びと言えるでしょう。
どうしても難解な本を読みたいのであれば、必ず段階を踏んでからにしてください。
入門書から入って、予備知識をつけるなどの準備をしましょう。
時間はかかりますが、きっとむずかしい本も読めるようになるはずです。
家に本を飾るだけで満足している
あなたは買った本を家のどこに保管していますか?
これは2パターンに分けられます。
- ・買った本はひたすらストックしている
- ・読み終わった本はどんどん処分している
このうち、1つ目の「買った本はひたすらストックしている」という人は要注意です。
もしかしたら、無意識のうちに「家に飾ること」が目的になっているかもしれません。
本に囲まれた空間は、なんとも心地いいものです。
しかし、それが積ん読でつくられた空間だとしたら話は別。
自分の血となり肉となった本だけを飾る。
そんなこだわりを持てるようになると、家の積ん読は減らすことができるはずです。
「つまらないと思ったら読むのをやめてもいい」を信奉しすぎない
どうやって本を読めばいいのか?
読書を仕事に活かすには?
こうした読書のコツを解説した本、あなたは読んだことがありますか?
読書をテーマにしたビジネス書やエッセイはたくさん刊行されています。
そういった本によく書かれている、ある1つのエッセンスがあります。
つまらないと思ったら、その時点で読むのをやめたほうがいい
自分に合わないと思った本は、今すぐ閉じよう。あなたが読むべき本は他にたくさんある。
こんな具合で「たとえ途中でも、つまらない本は読まなくていいんだよ」と教えてくれているのです。
これは、読書をする人にとって非常に気持ちをラクにしてくれる言葉ですよね。
わたしも実際にこの言葉に助けられる場面がいくつもありました。
しかし、です。
この言葉を鵜呑みにして都合の良いように解釈すると大変なことになります。
自分が少しでも良いと思った本を手当たり次第買ってしまうリスクがあるからです。
そんなことをしていては、家の床が抜けます。抜け続けます!
積ん読を推奨するビジネス書はたくさんあります。
たしかに、許容範囲内であれば積ん読は効果がある方法です。
しかし、度を超える積ん読は読書をするモチベーションも下げますし、精神衛生的にもありません。
ですから、甘い言葉を都合よく解釈しないよう、本選びには慎重になる必要があるのです。
積ん読解消法【まとめ】
あらためて、積ん読を減らすのに役立つ解消法をチェックしておきましょう。
これで、あなたが積ん読とおさらばできることを願うばかりです。
- 1. 本は複数冊を同時に読む
- 2. ジャケ買い禁止
- 3. 話題の本(ベストセラー)には要注意
- 4. 立ち読みで中身を吟味
- 5. 難解な本は、入門書から入る
- 6. 本を家に飾るだけで満足しない
- 7. 「途中で読むの辞めてOK」甘い言葉に注意
以上の方法を試すだけで、家の積ん読は劇的に減ります!
あなたの積ん読が解消されることを願っております。ぜひお試しあれ。