TSUTAYAが旭屋書店を子会社化!TSUTAYAが”手に入れた本屋”をまとめてみた

TSUTAYAが旭屋書店を子会社化!TSUTAYAが”支配している本屋”をまとめてみた 書店業界ニュース
旭屋書店公式サイトより

先日、TSUTAYAの書籍・雑誌の売り上げが過去最高だったことをお伝えしました。

そんな絶好調のTSUTAYAが、今度は旭屋書店の株式を取得し、子会社化したことが明らかになりました。

株式会社TSUTAYA(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長兼COO:中西 一雄/以下、TSUTAYA)は、株式会社旭屋書店(本社:大阪市北区/代表取締役社長 脇 尊裕)および株式会社東京旭屋書店(本社:東京都千代田区/代表取締役社長 脇 尊裕)両社の株式を取得し、2019年4月1日付で子会社化致しました。(TSUTAYAニュースリリースより)

じつは旭屋書店とTSUTAYAは以前から提携をしていて、2015年から旭屋書店でもTポイントが貯まるようになっていたんですよね。

だから、株式を取得して子会社化するまでに、水面下で着々と準備が進められていたと見られます。

旭屋書店は1946年に大阪で創業した歴史のある会社で、1965年には株式会社東京旭屋書店を創業しました。

現在は国内13店舗(関西圏に6店舗、関東圏に7店舗。外商部のぞく)、香港に1店舗を構えています。従業員数は500名です(いずれも2019年4月時点)。

私は出版営業時代に池袋店、船橋店、新越谷店に足を運んだことがありますが、いずれも中規模の店舗です。客数はけっこう多く、いつも賑わっている印象です。

梅田地下街店を除くと、いずれもイオンや百貨店などの商業施設にお店を構えています。

旭屋書店の屋号はそのまま、TSUTAYAの武器を手に入れる

あくまでも子会社化しただけなので、旭屋書店の屋号はそのまま残ることになります。

旭屋書店がTSUTAYAの子会社になってなにが変わるのでしょうか?TSUTAYAの武器を使えるようになるのが、子会社化による大きなメリットだと私は思っています。

この度、70年以上の歴史を持つ老舗書店である旭屋書店が、TSUTAYAの子会社となることで、これまで培われた書店運営のノウハウや豊かな人材、お客様との信頼関係をさらに活かし、TSUTAYA独自のデータベース・マーケティングや企画力、CCCグループのリソース・知的資本と掛け合わせることで、お客様にとって価値ある新しいライフスタイル提案型の書店づくりを加速させ、お客様と良質な作品との出会いを創出してまいります。

ニュースリリースにも書かれているように、「TSUTAYA独自のデータベース・マーケティングや企画力、CCCグループのリソース・知的資本と掛け合わせる」というのが子会社化によって旭屋書店が得られる恩恵です。

冒頭でお伝えしたとおり、TSUTAYAの売り上げは絶好調です。その売り上げを支えているのは、Tポイントを活用した販売戦略にあるといって間違いないでしょう。

TSUTAYAは「どの本を置けば売れるか」というデータを膨大に持っていますから、旭屋書店もそのデータベースを活用したお店づくりができるようになるはずです。

また、出店についても「どの立地に、どの規模のお店を出すべきか」というデータがあるはずですから、今後旭屋書店が出店および退店するときにもデータを活用すると思われます。

子会社化によって内部的な軋轢は少なからず起こるでしょうが、TSUTAYAの子会社化による恩恵は大きいでしょう。

TSUTAYAはいろんな本屋を”持っている”

TSUTAYAといえばレンタル事業や書店事業が有名ですが、じつは書店の株式を取得して、次々と書店を支配化に入れています(「支配」なんていう言葉を使うと印象が良くないかもしれませんが、ここではわかりやすさを重視してます)。

一応説明しておくと、会社経営は発行されている株式の何%を持っているかによって支配状況(呼び方)が変わってきます。

  • 発行されている株式の50%超を持っている
  •  子会社
  • 発行されている株式の20%以上~50%以下を持っている
  •  関連会社

よく耳にする「子会社化」というのは、発行されている株式の50%超を取得した状態です。

今回の旭屋書店も子会社化ですので、TSUTAYAが旭屋書店の株式を50%超を手に入れたということですね。

さて、TSUTAYAには子会社の書店もあれば、関連会社の書店もあります。

ここでは子会社と関連会社を厳密には区別せずに「TSUTAYAが持っている書店」を”ざっくり”リストアップしてみました(フランチャイズ含む)。

  • 株式会社旭屋書店
  • 株式会社東京旭屋書店
  • 株式会社文苑堂書店石川
  • 株式会社精文館書店
  • 株式会社ブックエース
  • 明文堂プランナー
  • うさぎや
  • 文苑堂書店
  • 積文館書店
  • ニューコ・ワン
  • トップカルチャー
  • etc…

TSUTAYAは信じられないくらいグループ会社が多いので、すべてを網羅すると大変なことになります。なので、ここではざっくりとTSUTAYAとつながりがある本屋を挙げてみました。

本の販売とレンタルを並行して行っている店舗が多く、そういった書店はTSUTAYAとフランチャイズ契約を結んでいます。フランチャイズはあくまでも「TSUTAYAの看板とノウハウを借りている」だけなので、必ずしも資本(株式取得)が絡んでいるとは限りません。

まあこのへんは厳密に覚える必要はまったくないんですが、「TSUTAYAの看板を借りて運営している本屋はたくさんあるんだよ」ということをお伝えしたかったわけです。

あまりに多くの書店がTSUTAYAの支配下に入るのはどうかと思いますが、書店の経営を救うという意味ではTSUTAYAが果たす役割は大きいのではないでしょうか。

書店業界ニュース 本屋・書店
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Ayumu Yuasa

ライター。書店と出版社での仕事を経験後、本と英語のWebマガジン「コトビー」を運営。2017年より株式会社ミシェルベース代表取締役。1988年、千葉県生まれ。読書量は年間200冊ほど。ビジネス書が好きです。

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