図鑑という響き。あなたはどんな印象を抱きますか?
本が嫌いな人はウンザリする言葉かもしれませんが、本が好きな人なら「図鑑」と聞いて心が躍るのではないか。そんなふうに考えています。
さて、そんな本好きをワクワクさせる図鑑で、世界文学を学ぶことができる『世界文学大図鑑』が2017年4月20日(金)に発売されます。
プレスリリースによれば、本書の内容について以下のように紹介されています。
本書では、 『イリアス』から『ドン・キホーテ』、 『グレート・ギャツビー』まで、 もしくは『マハーバーラタ』から『源氏物語』、 『真夜中の子供たち』まで、 約4,000年にわたる世界文学の主な潮流を、オールカラーの図版満載で平易に解き明かします。次の一冊をさがしている若い読者から、 文学を深く知る愛好家まで広く楽しんでいただけるような、 豪華な造本・絢爛な紙面のブックガイドです。
本にくわしい人なら誰でも知っている作品から、ちょっとコアなあの作品まで。あらゆる世界文学の成り立ちと流れをわかりやすく解説してくれる1冊です。
三省堂の大図鑑シリーズはカラーでとてもわかりやすいのが特徴で、大人はもちろん子どもでも取っつきやすいのがいいですね。
目次をみると、まさに世界文学の流れが網羅的に紹介されているのがよくわかります。文学好きならぜひ手元に置いておきたい1冊ですね。
- 【目次より抜粋】
- ◆英雄と伝説(紀元前3000年~後1300年)
- 他人の傷を自分への警告とせよ(『ニャールのサガ』)
- ◆ルネサンスから啓蒙主義へ(1300年~1800年)
- 人はみな、おのれの所業の子である(セルバンテス『ドン・キホーテ』)
- ◆ロマン主義と小説の台頭(1800年~1855年)
- みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために(デュマ『三銃士』)
- ◆現実の生活を描く(1855年~1900年)
- 人類はおろか、一国民の生活でさえ、そのまま記述することは不可能に思える(トルストイ『戦争と平和』)
- ◆伝統を破壊する(1900年~1945年)
- 若いころは、わたしにもたくさんの夢があった(魯迅『吶喊』)
- ◆戦後の文学(1945年~1970年)
- 一方の手の指で永遠に触れ、一方の手の指で人生に触れることは不可能である(三島由紀夫『金閣寺』)
- ◆現代文学(1970年~現在)
- あなたはイタロ・カルヴィーノの新しい小説を読みはじめようとしている(カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』)
- 世界文学大図鑑
- 著者:ジェイムズ・キャントンほか 著 沼野充義 日本語版監修 越前敏弥 訳
- 出版社:三省堂
- 定価:本体4,200円+税
- 発売日:2017年4月20日(金)より(発売日は地域によって異なります)
- 体裁:B5変型判/352ページ/オールカラー
- ISBN:978-4-385-16233-1